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【Bur@rt Diary】「ととのう」について。サウナとアートの関係

毎週月曜日の朝にお送りする週1回の定期投稿企画【Bur@rt Diary】。
ぶらっとアートの編集長が、アートに関すること、日常の好きなことや思ったことを日記形式でつらつらと綴っていく記事です。お暇なときにでもお読み下さい。


私の周りで「サ道」が大流行しています。

「サ道」、最近知ったんです。遅いでしょうか?
ご存じない方、「は?」って思いますよね?少し説明致します。

「サ道」はサウナを舞台にしたコミック原作のコンテンツで、私は実写ドラマ化になったものをAmazon Primeで視聴しました。簡単なストーリーは以下のあらすじをご覧ください。。

<ストーリー>
主人公・ナカタアツロウ(原田泰造)はサウナに興味がなく、むしろ苦手意識をもっていたが、ある日謎の男「蒸しZ」(宅麻伸)に出逢い、サウナの本当の気持ちよさを知ってしまう。
偶然さん(三宅弘城)やイケメン蒸し男(磯村勇斗)など個性的なサウナ仲間とサウナのある日常を楽しむ一方、蒸しZの姿を追い全国の理想のサウナ施設を探訪。 
“サウナ”とは? “ととのう”とは?その解を求め、今日もまた、サウナ旅を続けている…

いかがでしょう?このあらすじ読んでも「はっ?分かんない・・・」って思いますよね。そもそも私、「サウナ」それほど好きではありません。温泉やスーパー銭湯は大好きなのですが、ひたすら汗を流すと言う行為に馴染めないんです。ゆったりと湯船でぼーっとする方が好みです。

そもそも「ひたすらサウナを探求するドラマ」って、ストーリーとしてどう成立するするのか想像できません。しかも、ただのオッサンがサウナに入るだけのドラマです(女性の回もあります@第8話)。仲の良い知人からのオススメでなかったら見なかったでしょう。

で、半信半疑で観たんです。凄く、面白かったです。
ドラマシリーズ全12話、一気に観ました。
実在のサウナを舞台に、「孤独のグルメ」風の演出でゆったりとした流れで進行していきます。

この番組を観るまで、基本的にサウナのお作法を知りませんでした。
サウナのお作法は以下の3ステップを「1セット」として、3セットを繰り返すのだそうです。

【サウナの入り方
1)サウナに入る
2)水風呂に入る
3)休憩(外気浴)
※これを3セット行うのが基本とされている。

そして、3セット終了時、精神的に昇天するような恍惚感を感じる瞬間が訪れます。
この状態に達することをサウナー(サウナに入る人の総称)は「ととのう」と呼びます。※ととのう=整う、調う

ドラマの後半では、主人公役の原田泰造さんを中心に、煌びやかなCG映像を背景に「ととのったー!」というフレーズが飛び交います。序盤からぐいぐい引き込まれている視聴者もこの瞬間を疑似体験するような感覚で、画面の向こうにある「ととのう」様子を微笑ましく迎え入れるのです。


しばらく「サ道」を見ているうちに、サウナがとてもアート鑑賞に似ていると気がつきました。私も日頃、アート鑑賞で「ととのう」ことを体験しているからです。

先日の井田幸昌さんの個展は、かなりととのいました(会期中2回行きました)。

また、週末に伺った淺井裕介さんの個展「なんか/食わせろ」も、ととのいました(〜4月4日までANOMALYにて開催中)。

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美術鑑賞している時間、皆さんもととのいませんか

「サ道」では、毎回実在のサウナが取り上げられ、登場人物に「あなたにとってサウナって何ですか?」って質問が交わされます。

エレガント渡会さんという実在の熱波師(意味分からないですよね、4話に出てきます)も登場します。

エレガント渡会さんはこう語ります

エレガント渡会さんにとってサウナって何ですか?

格好良く言うと、人生かな・・・と思ってます。
ちょっと面白く言うと、家族公認の愛人みたいな。
「サウナ行ってくるわ」と言うと、嫌な顔をせずに「良いよ、行っておいでー」って言われます。

深いですね・・・。

あなたにとってアートって何ですか?



サウナの話ばかりなので、少しはアートのお話を。

アートフェア東京2020の開催中止が発表され、色んなギャラリーから出品予定作品のリストや、アポイントメント制の展示ご案内を頂いております。

聞けば、リーマンショック時にはアート業界に大きな逆風が吹いたそうです。今回起こったコロナの影響がどこまで行くのか気になります。少し気になっている企業の株価を調べましたがかなり安くなっていますね。アート作品よりも株式購入に動いた方が最終的にお得のような気がしてきました。

ですが、このタイミングでしか入手できない作品というのも沢山あります。あのとき購入していたら・・・と言う後悔は私も過去何度も経験しております。決断することの難しさは悩ましいですね。素敵なコレクション生活をお過ごしください。

健康に注意して、今週も頑張りましょう!


いただいたサポートは、文化的投資に使いたいと思います!