見出し画像

マインスイーパの1クリック目を大切に

デカルトは「困難は分割せよ」と言った。ロジカルシンキングの文脈でも、要素を徹底的に分解するロジックツリーの考え方が推奨される。問題を解く時、問題を解ける大きさにまで分解した後に、優先度の高い問題を拾い上げて解決に向かう。これがいつでもできたら苦労はしないのだが、現実はそうはいかない。

今の世の中に起きている問題は、どのような因果関係で起きているか、正直分からない。そして、問題の重要度に関しても、客観的に明確な正解が存在するわけでもない。もしそれがわかっているならば、みんなその問題を解決することに奔走するはずだから。ではどうすればよいのか?

私が思うに、分からない状況には思い切った仮定を置いた上で、問題に切り込んでいくしか無いと思う。それはマインスイーパの最初の1クリック目とも言える。どこに地雷が埋まっているか分からないけれど、動かないことには地雷を除去できない。だからまずは思い切って風穴を開けなければいけない。でも、その結果としてどのあたりに地雷が埋まっていそうか分かるから、次の打ち手が見えやすくなってくる。

マインスイーパでは最初の一手で地雷を踏むことはないが、実際の問題を解くときにはそうとも言えない。その時に大切なのは、問題を解くときに置いた仮定に立ち戻ること。仮定を部分的に変えたらどうなるか? あるいは真反対の仮定を置いたらどうなるか? そうして、問題への解像度は飛躍的に上がり、問題が解きやすくなる。

最初は大胆に問題へと切り込んで、全体像を把握してから課題を切り分けていこう。卵が先でも鶏が先でもまずは突いてみるのだ。

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,122件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?