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52週Something New week20_マルチバース

MCU(マーベルシネマティックユニバース)が好きであります。最新作のドクターストレンジ~マルチバースオブマッドネスを観てきました。後半若干のネタバレを含みますので未鑑賞の方はご注意ください。

MCUフェーズ4


2008年のロバートダウニーJr.主演のアイアンマンの大成功から大きく展開を始めたMCUですが、2019年に劇場公開23作目となるエンドゲームで一旦の大団円を迎えました。日本にもルパンやコナンなどの長期アニメシリーズがありますが、10年を超えて多数の作品が関連しながら一つの大きなストーリーラインを創っていくという映画シリーズは今までにない試みで、リアルタイムでこれを楽しめる私はとても幸運だなと思っています。

フェーズ4はこのエンドゲーム後作品群で、ディズニー+でのドラマシリーズも含めて更に多面的にストーリーが広がっている感があります。劇場公開作としては、ブラックウィドウ、シャンチー、エターナルズ、スパイダーマンNWHに続く5作目(通算28作目)となり、ドクターストレンジの単独シリーズとすては2016年依頼6年ぶりの2作目となります。
シリーズの中心的存在であったRDJのアイアンマンの後、中心人物になると目されるドクターストレンジことスティーブン=ストレンジをベネディクトカンバーバッチが演じています。

映画としての感想


まず思ったのはディスニー+をサブスクして関連シリーズを観ておいてよかったな、という事。ワンダビジョンをみないとこの映画を見てもいまいち内容が入ってこないと思います。そういう意味では新規の顧客にはかなり不親切な内容となっているようにも思え、従来の劇場公開作品に比して一歩踏み込んだ感があります。コンテンツの囲い込み合戦となっているエンターテイメント業界では、MCUのような強いコンテンツをフックに自社のプラットフォームに顧客を引きいれるのに活用しない手はないのかもしれません。かくいう私もそれに引っかかっている一人です。

全作では重力の方向が目まぐるしく入れ替わり多次元的感覚を覚える映像表現が印象的でしたが、今回はマルチバースといわれる多重世界をテーマとして作品となっており、ここにサム・ライミの暗くて明るい味付けが存分になされており、個人的には大変楽しめました。ほぼホラー作品としても成立するような味付けをディズニー参加のMCUのメインキャラクターの作品でやってのけるサム・ライミは流石としか言いようがありません。

一方で、ワンダの扱いやイルミナティのかませ犬感など、MCUファンとしては納得いかない部分もあるものの、マルチバース化したことである意味なんでもありになりつつあるストーリーラインで、これから色々な化学反応が起こる事も期待して、今後の楽しみにしておきます。

鑑賞後思う事

作中でワンダが違うバースの自分から許される、というシーンがあるのですが、ここで思ったのはやっぱり自分を許せるのは自分だけなんだよな、という事と、マルチバースってもしかしたら本当にあって、今目の前の人生でしている事は他のバースの自分にも影響してるかもしれないな、という事を感じました。日本には昔からお天道様が見ている、というような感覚がありますが、自分、という存在はひょっとしたら沢山いて、それらが何某かの形でつながって影響しあっているとしたら、もっと目の前の人生の意味が深く、重厚になり、より丁寧に生きるための支えになるな、とふと思ったのです。

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