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昭和35年(1960年)の新冠町人口は、1万1166人でした。
現在(2021年)は5.495人です。

1960年=1万1166人

2021年=5.495人

2030年=???

50年以上前から町の人口が減っていますが、先輩方に50年前の町の様子を聞くと「国道沿いはとても寂しかった」「今の国道とは違っていた」とおっしゃいます。

約50年前に新冠町に移住してきた農家さんは、ここには〇〇があって、ここには何もなかったんだが…と色々教えてくれます。

もっと知りたいと言うと「あんまり待ってると俺の頭がボケてしまうぞ」とゲラゲラ笑いました。

今朝の会話です。

また、別の90歳の先輩農家さんからは、50年以上前の山の方の学校の様子などを教えてくれます。

それでも町は何もなくて、寂しいものだったよと言います。

もう一度。

昭和35年の新冠町人口は、1万1166人でした。
現在は5.495人です。

人口は多いけど、町はのどかだったと語るのです。

ちょっと「??」っとなりませんか?

知りたいことが山ほどあります。

4年ほど前に移住した僕が、50年前からの町の変化の様子を知る術は僅かしかないように思うのです。

50年前と比べて、町はどのように変わったのか。

変わったことで良いことはあるのか、あるとすれば以前は何が悪かったのか。或いはその逆は?

年齢、文化、社会の異なる人間に共通するものは何か。今も昔も変わらないものは何か?また、なぜこのようになったのか?

町の過去、現在、未来について、リラックスして想像する時間は面白いはず。僕が暮らす新冠(にいかっぷ)町のシニアたちは生きた歴史です。彼らは過去を経験していますが、その知識を未来の世代に伝えきれているのだろうかと最近思うのです。

彼らの経験、営み、労働は町の歴史や文化を形成してきましたし、彼らの知識を後世に伝えることは、僕らのミッションなのかもしれません。

僕は、町のすべての人々が、祖父母や先輩の昔の言葉を聞くことができるようにしたいと思っています。情報にアクセス出来るようにしたいと思っています。

そうすれば、未来の若者たちも、50年前の町がどのようなものであったかを先人から学ぶことができます。自分たちが生まれる前にどうだったのかを知ることができるからです。先輩たちの話を音声メディアに録音してアーカイブすることが出来れば、後世になっても聞くことができます。

動画撮影は嫌がるかもですが、音声だけなら許してくれるんじゃないかなって。


さて、今日はエイプリルフールです。

今は2030年です。新冠町人口は1万人を超えました。新冠町は北海道の太平洋側の南部に位置し、涼夏少雪で知られ、新千歳空港からもほどよい距離。夏はクーラーいらずで、「世界で一番暮らし心地の良い町」として、今や世界的に注目される町となっています。新冠という町で暮らすメリットをお伝えするためには、膨大なテキストが必要となりますので、一度ショートステイをされてみてはいかがでしょうか?

答え合わせは、10年後になりますが、さて。

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