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冷蔵保管で熟成!「AMPEL GRAIN FACTORY」の健康パン@山梨県甲府市

大通り沿い、車を走らせていると突如現れる「AMPEL GRAIN FACTORY」。2022年8月にできたばかりのまだ新しい店舗は、おしゃれできれいで、駐車スペースは目の前に7台分ある。
車が埋まっていると、周りをぐるぐるしながら空くのを待つしかない。でも、待った先にあるパンのことを思えば、それも苦じゃない。

冷蔵保管をすることで、おいしくなるパン。新たなパンとの出逢いを、提供してくれた。
適切に保存された魚や肉のように、酵素玄米のように、パンも寝かせることで熟成するらしい。

寝かせパンは、塊で買っても食べ切れないと思っていつも買うのを諦めていた一人暮らし民の味方だ。冷蔵庫に入れて、どんどん旨みがアップするパンを、毎日少しずつスライスして食べる幸せよ。

角食

食パンは表面がこんがりするくらい焼くのがおいしい。っていう私の中の常識は、ここの角食によって覆された。買った当日、焼く気にならなかった。焼いたらもったいない気がして。
手でぎゅっとしても、すぐに戻ってくるむちっと感。水分量多くてむにゅむにゅなのに、つぶれない。ちょん、ちょん、と指でつついてちょっかいを出したくなる。食べ物で遊んでいるわけではない、コレはここの角食の良さを触感から楽しむ儀式なのだ!と心の中で言い訳をしながら。

微かにヨーグルトのような後味がするのは、「ヨーグルトの乳酸菌の力を借りている」という事前情報を見たから、そんな気がするだけだろうか。いや、でも確かにミルキーさは感じられる。
さっぱりとした甘みが、後を引く。

アオヤギ

単に国産小麦だから良いというわけではない。ここのパンはどこの小麦を使っているのか、それが明瞭で誤魔化しがない。
正直、小麦の品種による違いがわかる舌は持ち合わせていないけれど、原材料情報までを知った上で食べるとよりありがたみが増すから好き。

角食よりもクラストがしっかりめで、香ばしい。でも口の中に刺さって痛いなんてことはないし、中はもっちりしていて食べやすい。カンパーニュらしく、少し酸味があって、ずっと噛みしめていたくなる。
断面には気泡がたくさん。この気泡の中に住みたい。

黒ごまのリュスティック

手でちぎれないくらい、むっちむち。まるで黒ごま餅を食べているかのように、噛んでも生地が跳ね返ってくるような感じ。この弾力が、たまらないね。
そこにプチっと黒ごまがはじけ、風味も抜群。黒ごまのプラネタリウムのごとし、パン一面に粒々が広がっていた。

クリームパン

普段甘いパンは食べないので買うつもりはなかったけれど、前の2人が続けて2個ずつ買っていたので、つい気になってしまった。クリームパンというと手の形をしたバサついた生地があまり好みでないけれど、ここのはキューブ型でほどよくしっとりしていて、嫌な感じがない。クリームは自家製でバニラビーンズが入り、とろっとなめらかで濃厚。重くないので、おやつにも食後のデザート感覚にもなる。
ちなみに、焼き立てがあるといってそちらを入れてくれたが、アツアツのときはくびれができそうなくらいにふにゃんふにゃんで、直立しているが大変そうだった。

良薬は口に苦しというけれど、おいしさと健康両方への配慮をしてくれていて、食べながらその気遣いに嬉しくなる。

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ごちそうさまでした。

AMPEL GRAIN FACTORY
・山梨県甲府市七沢町503-21
・10:30-16:00
・定休日 日月木
instagram
・駐車場あり


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