見出し画像

7/5発売【文春電書】文春文庫7月新刊&おすすめの既刊

本格的に暑くなってまいりまして、夏の到来を感じさせられます。
弊社では人事異動があり7月1日が発令。新しい面々と机を並べ、新鮮な日々を過ごしております。

さて、今月おススメをしたいのは、2006年7月に刊行された
『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(北尾トロ)
です。文庫版は累計59万部のベストセラーでありロングセラー!

『裁判官の爆笑お言葉集』が再ヒットしており、それに合わせてこちらの本も、再ヒット!! フリーライターの北尾トロさんがユーモアたっぷりに裁判を描いております。

さて、今月の新刊です。

佐伯泰英『あだ討ち 柳橋の桜(二)』

新作書下ろしシリーズ「柳橋の桜」の第二巻となります。
主人公は船頭の娘・桜子。父親が猪牙船を操る姿を見て育ち、自分も女船頭になることを夢見ている女性です。また、香取流棒術の道場に通い、師匠が認めるほどの武芸の腕前を持っています。二巻では、棒術で悪党を懲らしめたことが読売で書かれ、江戸で評判となった桜子は、念願の女船頭となります。舟盗賊が出没し殺人事件も起きているという物騒なこの時期に船頭となることを心配する父・広吉。そんななか、桜子に思わぬ悲劇が……。

1巻目はこちらです!4か月連続刊行中、お早めにお読みください!!

岩井俊二『キリエのうた』

今、ここを歩くんだ――。心に棘が突き刺さる物語。
新たなる歌姫アイナ・ジ・エンドが主演、松村北斗、黒木華、広瀬すずらが出演し、今秋公開予定の岩井俊二監督最新映画の原作小説。

一穂ミチ 窪美澄 桜木紫乃 島本理生 遠田潤子 波木銅 綿矢りさ『二周目の恋』

恋という言葉では到底つつみきれない、たくさんの感情と人生のシーン。 第一線の現代人気作家たちの手で紡がれる、繊細で豪華なアンソロジー!
島本理生 『最悪よりは平凡』特別な名を持つ平凡な容姿の私。唯一無二の存在になるにはどうすれば。
綿谷りさ 『深夜のスパチュラ』バレンタインに手作りチョコを!壮絶な一夜の奮闘の結果は? 
波木銅  『フェイクファー』大学の手芸サークルで知った着ぐるみの魅力。数年後……
一穂ミチ 『カーマンライン』日米で分かれて育った双子のケントとアサミが19歳で再会した。
遠田潤子 『道具屋筋の旅立ち』容姿に関して隠したい過去を持つ優美は、初めての彼氏の言いなり。
桜木志乃 『無事に、行きなさい』アイヌの人気デザイナー・ミワと、シェフの男。レストラン改装を境に二人は。
窪美澄  『海鳴り遠くに』夫を亡くし海辺の別荘地ですごす私は、彼女に出会ってしまった。

竹村優希『その霊、幻覚です。 視える臨床心理士・泉宮一華の噓』

臨床心理士の泉宮一華(いずみや・いちか)は、霊が視えることを隠しながら、渋谷の宮益坂メンタルクリニックで働いている。そんな一華の平穏な日常は、彼女の秘密を握る謎の青年・翠(すい)の登場によって崩壊の危機に! 半ば脅される形で、一華は翠に同行し、心霊スポットの「調査」をすることになる。渋谷のスクランブル交差点に、山奥のトンネル、閉鎖した診療所……。キジトラ猫の式神・タマを従えて、二人の怖くて賑やかな幽霊退治がスタートする。
『丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。』『大正幽霊アパート鳳銘館の新米管理人』著者による、書き下ろし新シリーズが開幕!

坂上泉『インビジブル』

★大藪賞&推協賞ダブル受賞! 
一気読み必至の警察小説がついに文庫化 昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が 頭に麻袋を被せられた刺殺体となって見つかった。 大阪市警視庁が騒然とするなか、 中卒の若手・新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、 上層部の思惑で、国警から出向してきた 帝大卒のエリート・守屋と組むことに。 全てが正反対のふたりは衝突を繰り返しながら、 戦後大阪に広がる巨大な闇に迫る。 果たして、執念の捜査の果てに 彼らが行き着いた〝真実〟とは――。
文庫解説は門井慶喜さん。 

太田紫織『魔女のいる珈琲店と4分33秒のタイムトラベルⅡ』

〈櫻子さん〉シリーズの太田紫織が放つ、 感動のタイム・ファンタジー第2弾! 一度だけ、4分33秒の間に人生の後悔を やり直すことができる《時守》の能力によって、 親友の月子を事故死から救った陽葵。 しかし、彼女が過去を変えたことで 新たな犠牲者が生まれてしまう。 陽葵は〝魔女〟の忠告に背いて、 クラスメートの千歳と2度目の「やり直し」を試みるが――。 ――忘れないで。一番大切な時間は「今」だって。

田牧大和『子ごころ親ごころ 藍千堂菓子噺』

物語を彩るのは藍千堂謹製、初夏の上菓子三品。
さちの友だち、おとみが母親に捨てられた!?  無口で頑固な大工の伯父に引き取られたおとみは、さちを頼って藍千堂に逃げてきた。
人気シリーズ第5弾!


諸田玲子『お順 上・下』

勝家の末っ子、お順は愛らしい容姿とは裏腹に気性が激しく、兄の麟太郎(のちの勝海舟)から可愛がられて育つ。嫁ぐなら「一番の男」と決めているお順は、麟太郎と交流の深い剣客・島田虎之介に心を奪われるが……。好いた男を想い続けながら、幕末の動乱期を逞しく生きるお順と、彼女を取り巻く志士たちの魅力を鮮やかに描いた時代小説。

吉村昭『帰艦セズ』

昭和19年、巡洋艦「阿武隈」の帰還兵・成瀬時夫が、小樽郊外の山のなかで 「飢餓ニ因ル心臓衰弱」で死んだ。
市役所を退職し、いまは北海道の民衆史研究会で活動をする橋爪は、 自らの過去の経験から、成瀬は‶逃亡〟したのではないか、と直感。 遺族を探し、調査をするようになる――。 長篇小説『逃亡』と合わせ鏡のようになっている表題作をはじめ、 大阪の篤志面接委員から聞いた話をもとにした「鋏」、 ある寺の墓石をつくる石材店主がもらしたことがきっかけとなった「白足袋」、 能登の岩海苔採りの遭難を報じた新聞記事がヒントになった「霰ふる」など、全7篇。
不可解な謎を秘めた人の生の、奇妙な一面を見事にすくい上げ、徹底した取材と想像力により文学作品に結実した短篇集。待望の新装版。
文庫解説はノンフィクション作家の梯久美子さん。

本郷和人『信長の正体』

ヒーローか、それとも普通の大名か?
なぜ信長の出現によって戦国時代が終わりを告げたのか?歴史上類を見ない比叡山での大虐殺は他の武将による侵略と何が異なったのか、「天下武布」の判子が秘めた武士たちへの絶大な力とは── 織田信長の行動から「時代が求めたもの」が見えてくる。 革命的ヒーローか、凡庸な大名か。人気武将がゆえに頻出する信長研究に対し、東大の人気歴史学者が本気で答えを出すエキサイティングな一冊です。

ミン・ジン・リー『パチンコ 上・下』

全米図書賞最終候補作!オバマ元大統領も絶賛!!
夫以外の男の子どもを宿し、彼女は日本にやってきた。四世代に亘る在日コリアン一家の苦闘を描き、全世界で感動を呼んだ壮大な物語。
日韓併合下の釜山沖の小さな島、影島。下宿屋の娘、キム・ソンジャは、粋な仲買人のハンスと出会い、恋に落ちて身籠るが、実はハンスには妻子がいた。妊娠を恥じる彼女に牧師のイサクが手を差し伸べる。二人はイサクの兄が住む大阪の鶴橋へ。しかし過酷な日々が待ち受けていた――。全世界で共感を呼んだ大作、ついに文庫化!

今月のおすすめは、ついに文庫化の『パチンコ』。
読み応え抜群。本当に素晴らしい作品です。
7月5日現在、上巻は、kindleの「パチンコ・パチスロ」部門の第3位にランクインしております(笑)

それでは、また来月に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?