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失恋ひとり旅

といえば大袈裟ですが、クリスマスに振られた時の年末にひとり旅をした話です(10年くらい前)。

草間彌生の「南瓜」の展示で有名な香川の直島を目的地に、年の瀬の12月28日に東京駅発の寝台特急「サンライズ出雲」に乗って岡山で下車し、宇野港から直島にフェリーで渡りました。

失恋旅なんてベタなことしても仕方ないと分かっていましたが、あわよくば新たな出会いがあればなんて下心も含んで出かけた訳です。

昼間はレンタサイクルで島を一周しながら、島内に散りばめられた現代アートを散策し、夜はユースホステル的な複数人での共同部屋の宿に泊まりました。

最大4人泊まれる部屋

その日は、同年代くらいの日本人青年と、もっと若い中国人観光客の青年と、私の3人が同部屋に泊まっていました。

日本人青年が話しかけてくれて、島内のどんなとこを見てきたのかとか、ホステルには風呂はなかったので地元の銭湯がどこかとか、そんな情報共有をしました。青年はカフェを経営していると言っていました。

また中国人青年が「アート展示をイルミネーションしているらしく、それを写真に撮りたいが、場所がわからない」というので、3人で展示物がある港まで散歩したりしました。

中国人青年が本当に見たかったものがこれかは不明。近くにもっと大きな展示もあったがそこはイルミネーションしていなかった。

ほんの些細な数時間の出会いだったけど、年末休みを家に引きこもっていたら無かった出会いでした。

その後、青年と再開したとか価値観変わったとかはないし、恋愛的な出会いもなかったけれど、こんなちょっとした非日常の経験の積み重ねが、日々繰り返しの社会人生活には必要なんじゃないかと思った出来事でした。

旅の出来事はもう少しあるので、機会があれば書きたいと思います。

(終)

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