今週の生成AIの気になるニュース・記事(3/25~3/29)
こんにちは。分析屋の平野です。
今週も社内チャット部屋にて紹介されたニュースや記事をいくつか紹介します。
今週は生成AIのニュースが目白押しでした。
生成AIモデル
楽天グループは日本語に特化したLLM「Rakuten AI 7B」などを公開しました。
Mistral AIのLLM「Mistral-7B-v0.1」をベースに開発した70億パラメータのLLMで、
商用利用可能(Apache 2.0)とのことです。
株式会社Lightblueは720億パラメーターの日本語LLMモデル「ao-Karasu」を公開しました。
ライセンスはtongyi-qianwen-license-agreemenで商用利用可能とのことです。
NTT社は独自に開発したLLMである「tsuzumi」の商用提供を企業向けに開始しました。
「tsuzumi」の特徴はパラメーター数は70億と少なくGPU1枚で動作しますが、「世界トップレベルの日本語処理能力」を持ち、マルチモーダルにも対応し、パワーポイントの図表読解や聴覚も備えるとのことです。
動画生成AIであるOpenAI社の「Sora」を「オープンソース」で再現するプロジェクト「Open-Sora 1.0」がリリースされました。
まだ本家のSoraが利用できないので、興味ある方は試してみてください。
法律
内閣府は「AI時代の知的財産権検討会」をオンラインで開き、中間とりまとめの骨子案を提示しました。
著作権以外の知財権についてAIに学習させる段階では原則、権利侵害は発生しないと確認しました。
Google社がメディアの記事をAI「Gemini」のトレーニングに使用した件で約410億円もの罰金をフランスの競争当局から科されたとのことです。
国連総会がAIに関する初の世界決議を全会一致で採択しました。
この決議は個人情報保護の促進、プライバシーポリシーの強化、AIのリスク監視を通じて人権を擁護するというもので、アメリカが提案して121カ国が賛同しました。
サービス
GitHubは、脆弱性のあるコードをAIボットが自動的に発見し、
修正したコードとその解説をプルリクエストしてくれる「code scanning autofix」を発表しました。
現在はJavaScript、TypeScript、Java、Pythonのみ対応ですが、今後はC#とGoにも対応予定とのことです。
ユーザーローカルが生成AIの「ChatGPT」と「Claude」による自動要約ツールの無料提供を開始しました。
「日報」、「レポート」、「ニュース記事」、「コールセンターなどの会話ログ」、「議事録」、「物語」などの要約に対応しております。
NECが生成AIでマーケティング施策を立案する「BestMove」を2024年内に提供することを発表しました。
顧客の趣味嗜好性を可視化し、施策を立案できるそうです。
リートンのGPT-4 Turboが無料無制限で解放されました。
また、GPTsのような「AI キャラ」機能も利用可能になりました。
株式会社博報堂は、同社が毎年7,000人に調査を実施している独自の大規模生活者調査データベース「HABIT」と生成AI技術をかけあわせ、7,000タイプのバーチャル生活者を生成。生活者を深く理解するためのサービスプロトタイプを開発したことを発表しました。
活用事例
ライオンが生成AIで社内データを継承するためのツールを自社開発し運用したきっかけなどのインタビューです。
三井住友海上火災保険が生成AIをビジネスで活用し、社員が成長できるようにするために行ってきた自社での取り組みについて紹介しております。
日立の社内での生成AIの活用のための取り組みを副社長がインタビューで回答しております。
サッポログループの生成AIを用いたDX戦略についての紹介記事です。
カカクコムの生成AI活用戦略の紹介記事です。
LLMのプロンプティングやファインチューニング、蒸留などの検証を行った結果が紹介されています。
ビジネス
Stability AI社のモスタクCEOが辞任しました。
「分散型AIを追求するために」辞任したそうです。
無料でGPT-4 turboやClaudeなどを利用出来るサービスであるリートンですが、
日本法人の代表取締役の金起漢氏がimpressのインタビューに回答しております。
リートンのビジネスモデルがどうなっているかなど、これまで謎だった部分の答えが載っております。
IntelやGoogle、富士通、ArmなどがNVIDIAに対抗するために設立した業界団体「Unified Acceleration Foundation(UXL Foundation)」がオープンなソフトウェア開発環境の構築を進めているそうです。
調査
株式会社MM総研は、言語系の生成AIやLLMの利用動向に関するWebアンケートを企業1,599社を対象に行ない、
2024年度から企業の生成AI活用が本格化する中で、72%の企業が国産LLMに期待を寄せていると回答したとのことです。
その他
人気バンド「ゴールデンボンバー」の鬼龍院翔さんは3月19日、前日に配信を始めた「配信者に便利な歌抜きBGM集」でジャケット写真代わりに使用した画像生成AIによるイラストに批判が多く寄せられたため、差し替えたと明らかにしました。
画像生成AIで「文字」が正しく出力されない原因について、「外国人の謎漢字タトゥー」と似た原因だと考察した記事です。
ITmediaがGPT、Gemini、Claudeの画像認識性能を比較するために「粗大ごみに出すために玄関に置いておいた、卓上型食洗機(パナソニック製の『NP-TR7-W』)の写真」を読み取らせる実験を行いました。
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