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ワンダ・マキシモフは悪なのか?『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』③【映画レビュー】

★★★☆☆
鑑賞日:2022年5月9日
劇場:109シネマズ名古屋 IMAX/3D


『ドクター・ストレンジ』の2作目。
予告ではちゃんと分からなかったのだが、今回のヴィランは"スカーレット・ウィッチ"ことワンダ・マキシモフである。

ワンダといえば、メンタルに問題はあるものの、戦闘力に関してはキャプテン・マーベルと並び最強である。

ドラマ『ワンダヴィジョン』では、町ひとつを想像のまま具現化するなど強大な力を誇示した。そして、禁断の書“ダークホールド”により"スカーレット・ウィッチ"へと覚醒した。


そんなワンダであるが、MCUの世界では何とも不憫なキャラクターである。

東欧の小国“ソコヴィア”生まれ。
10歳の頃に家に着弾した砲撃により両親を失う。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では兄を失う。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ではテロを阻止しようとして
一般市民に犠牲者を出してしまう。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では最愛のヴィジョンを失う。

ワンダかわいそう・・・

今作の騒動も、ワンダがどこかの宇宙に存在する自分の息子達を渇望したために引き起こしたものである。

ワンダと彼女のエゴが悪として描かれる訳だが、前述の生い立ちを考えると少し複雑な気分になってしまう。

映画としては久々の3D作品(本当に久しぶり!)で、目にも鮮やかな多元世界を楽しめるのだが、最後までスッキリしない気分が続いてしまった。

"スカーレット・ウィッチ"(ワンダ・マキシモフ)は好きなキャラクターなので、今後もMCU作品に登場してほしいと思うが、どうなんでしょう・・・

(text by President TRM)


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