見出し画像

『真珠の耳飾りの少女』【映画レビュー】

★★★★★ 
鑑賞日:2022年5月8日
劇場:Amazon Prime Video


2003年の上映、ちょっと古いけど独特な雰囲気のある映画

『真珠の耳飾の少女』 
ご存じフェルメールの有名な絵画

昔は『青いターバンの少女』とか『ターバンを巻いた少女』と言われていた
この映画から『真珠の耳飾の少女』が一般化したらしい
 
この作品、妖艶な雰囲気のある映画に仕上げている
終始流れるフルートの音色がまた良い

映像もモノトーン・セピア調の様な雰囲気でレトロ感が出ていて 
少し淋しい感じがする
全てが絵の雰囲気に合わせて作り込んでいる感じ

ネタバレになるけどアトリエのシーンが良くできている
『水差しを持つ女』の製作中のシーン
テーブルクロスとか壁にかかっている地図あと飾窓
全てがそっくり

フェルメールの絵の特徴とかもさりげなく解説をする

最初のシーンでのパトロンの妻を描いた?
『真珠の首飾りの女』のフェルメールの黄色
カメラオブスキュラを使用しての遠近法
『水差しを持つ女』のスカートの濃い青 
ラピスラズリ(当時、金と同じぐらいの価値)を使ったフェルメールの青
左の窓からの光 光の画家のゆえん

時代背景もある程度出している
歴史画の衰退 風俗画絵の転身 パトロンの存在
(部屋に日本の古伊万里の壺?)
17世紀オランダの黄金期 鎖国の日本との交易

あたかも全てノンフィクションの様だが『真珠の耳飾の少女』のモデルはわかっていない 
フィクション映画なんか勘違いをして小間使いの「グリート」が実在したと思えてしまう
 
映画としてもこの手の恋愛ものが好きな人にはグッとくるかも
「グリート」スカーレット・ヨハンソンと「フェルメール」コリン・ファースのなんとも言えない・・・関係?

性的なシーンは無いのに、この二人にエロティシズムを感じる
ピアスを開けるシーンなんか「グリート」が期待してるのに「フェルメール」がはぐらかす・・・「グリート」が燃え上がる

スカーレット・ヨハンソンとコリン・ファースの演技が凄すぎる
スカーレット・ヨハンソンもう34歳?
次は『LUCY/ルーシー』か『キャプテン・アメリカ』でも見ようかな
コリン・ファースの『英国王のスピーチ』もいいな

(text by 丞蔵)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?