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恐怖と笑いの大人版 大ピンチずかん『ボーはおそれている』【映画レビュー】
★★★☆☆
鑑賞日:2月20日
劇 場:109シネマズ名古屋 シアター2
監 督:アリ・アスター
出 演:ホアキン・フェニックス
主人公ボーはとってもひどい目に遭う。
何度も何度も本当にひどい目に遭う。
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ボーはとっても可哀想だ。
ボーは辛そうだ。
なぜか連想したのは4歳の娘が好んで読んでいる1冊の本。
『大ピンチずかん』である。
![](https://assets.st-note.com/img/1708479916231-LRc63DzF7Z.jpg?width=1200)
子供のピンチあるあるが詰まった大ヒット作。
![](https://assets.st-note.com/img/1708480080646-k8rYTlm1cF.jpg?width=1200)
つらい、ドキドキ、ふあん
ボーが感じていることではないか。
隣人からのクレームで大ピンチ
寝坊をして飛行機に乗れず大ピンチ
鍵と鞄を盗まれ大ピンチ
薬飲むのに水がなくて大ピンチ
小銭が足りず大ピンチ
通りには殺人鬼がいて大ピンチ
勝手に人が入ってきちゃって大ピンチ
車に轢かれて大ピンチ
軟禁されて大ピンチ
追っかけられて大ピンチ
しかし、その裏には・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1708480820217-5soEAn9Dr1.jpg?width=1200)
ノリの良い外国人客が複数いたお陰もあり、劇場は何度も笑いに包まれていた。
笑いながらも驚きと戸惑いに感情が揺さぶられる。
「なんでだよ」
「どういうことだよ」
「だれだよ」
「なぜ?」
「おい、おい。。。おいー」
観客の心の声が漏れ聞こえてくるようであったし、実際に「えぇ!?」と声を発している人も散見された。
悪夢のような、という表現があるが、この映画には悪夢しかない。
しかしながら、その悪夢も想像的であり作為的であり結局はヒトが作りだすものだ。
ボーの受難に思いを馳せつつ、いまはボーの存在する世界を再訪してみたい気分でいっぱいだ。
(text by President TRM)
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