撮影中に考えることの内訳。
人物記念写真を撮影します。その撮影中に考えることです。
被写体とのコミュニケーションが撮影の中でとても重要でここがうまくいくと撮影がとても楽しく進行します。撮影中の70%は被写体の雰囲気や気持ちの動き、言動や表情を汲み取ろうと意識しています。残りの30%はと言うと写真的なことです。簡単に言うと構図や露出・ライティングのことを考えています。
で、30%の中で言うと構図に25%くらいパワーを使います。ここから撮るとどうなるかな?あっちだとどうかな?被写体をこっちに誘導してそっちから見たらいい感じ?みたいなことを考えています。構図が決まると露出やライティングは自ずと見えてきます。
スタジオ撮影では場所が限られるので構図も限られてきますが、ロケーション撮影や自由度があるスナップ撮影の場合、360度空間の切り取りが構図作りです。
写真表現では基本の構図が色々あります。いざ撮影で画面を切り取る時にその基本の構図を考えます。そんなことを繰り返すと考えなくても自然に構図が整います。考えなくて構図を整えられると被写体により向き合えます。
人物記念写真撮影の被写体は往々にして撮られ慣れていません。カメラを向けられてこっち見て笑って、なんて言っても笑えません。カメラを通してのコミュニケーションが成立してこそ良い写真が生まれます。
70%は被写体とのコミュニケーション。
25%は構図。
5%は露出ライティング。
この構図・露出ライティングの良し悪しは被写体が気にいるかそうでないかが基準です。その基準を探すためにコミュニケーションが大切。
僕が考える良い写真の条件は、
その撮影体験が楽しい時間にならないと良い写真にはならない。という事です。
なので、撮影が終わったとき果たして良い撮影体験を提供できたのだろうかと、答えは被写体が持っていて自分にはないことに理解をしつつ自問自答をするのでした。
悶々。
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