マガジンのカバー画像

写真にまつわるあれやこれ。

27
撮影での出来事や撮影機材のお話など。写真撮影技術や精神論など。写真にまつわるあれこれ。
運営しているクリエイター

記事一覧

ドローン空撮の研鑽

元々、空撮は建物撮影をメイン運用していますが、最近は動画撮影に活用をしています。 定点までフライトし、撮影する静止画と、線でフライトし、撮影する動画ではドローンの操作技術に大きな差があります。 趣味ではないので、撮影中は非常に神経質になります。 テストフライトに映る人はとても怪しいですが、まじめです。 使用機種はDJI PHANTOM 4PRO V2.0 航空法第132条第1項第2号 第7号 を許可及び承認事項として 大阪航空局に許可承認済みです。 今回は機体のセンサ

EF50mm F1.2LUSMをX-T4で使用した。

2年前にCanonからFujifilmへ機材変更した際に、Canon機材は保持したまま予備機材として使用していました。今年5月にチームの機材を全てFujifilmに変更してからはCanonの使用頻度が少なくなりました。 機材変更の理由は機材の重量がポイントでした。FujifilmのXシステムはCanonに比べると超軽量です。 で、レンズがしばらく眠っていたのですが、EF50mmf1.2LUSMには大変お世話になっていたので、もう一度使用する気になってしまいました。今は便利

ストロボがどこでもプレーンライトを可能にしたので、もう大切なパートナー。

文教スタヂオの基本ライティングはプレーンライトです。 被写体に対して前方左または前方右に45度の角度で設置したライトで、適度な立体感やハイライト・シャドーを作ることができます。 ストロボのワイヤレス発光方式には3種類あります。 ①光学式 ②有線式 ③電波式 ①光学式はストロボ光を受光して発光する方式と、赤外線を使った発光方式があります。どちらも受光範囲が狭く制約が多いので使いづらいです。 ②有線はその通りカメラとストロボをコードで繋いて発光させます。これは有線の物理的

京都鉄道博物館・貸切フォトプランのこと。

僕は鉄道に全く興味がありませんでした。 でも2017年にあるきっかけでその魅力を知ってしまいました。 ”鉄道”っと言ってもいろいろあります。いや”鉄道フェチ”にはいろいろあります。 いわゆる”撮り鉄”などの写真を撮ることが好きな方々。 ”乗り鉄”と言われる乗ることが好きな方や・音が好き・機械が好き・制服が好きなど様々なジャンルがあります。 また、特定車両にもファンがいます。トワイライトエクスプレスのファンや500系のファン。 鉄道大好き芸人という括りになるくらい鉄道ファ

”誰か”のためではなく”あなた”のために写真を撮る、その撮り方の思考。

100人に気に入ってもうらう写真より、 その1人に気に入ってもらえる写真を撮りたいです。 被写体の様子やその時の雰囲気や質感が伝わる写真を残したいと思っています。僕はそんな写真があれば欲しいんですが、でも答えは被写体によって違います。いつも手探りで答えをわかろうとしますが、写真が被写体に届いてからでないと答えがわかりません。 被写体である”あなた”のために色々考えます。 この写真は京都鉄道博物館の貸切撮影で結婚される2人の前撮りです。 旧二乗駅舎の駅長室での1カット。

人物記念写真以外の商業写真。今回は料理写真について。

弊社は創業以来、スタジオから始まり婚礼写真、学校写真、集合写真、個人写真の人物記念写真を中心に今年創業70周年を迎えました。 そんな中、技術部では地元滋賀県彦根市の写真の御用聞きとして、『文教さん、料理写真とれる?建築写真とれる?商品写真とれる?』と写真にまつわる要望を個別に伺い『はい!撮れます!』と対応してきました。 それぞれの商業写真には専門性があり、料理・建築・物撮りは奥が深いです。 でも、出来ませんでは進みません。やらなければゼロ。やったらイチです。その差は大き

CANON5D3 VS FUJIFILM X-T3 ホワイトバランス対決。

まず、 ホワイトバランスとは、 白いものが白く写るように色の補正をおこなうカメラの機能の事をいいます。 CanonのjpgとFujifilmのjpgの大きな違いはホワイトバランスのあり方です。 Canonのjpgのホワイトバランスは撮影時のままで現像では変更できません。 Fujifilmのjpgは撮影時のケルビン値を現像時に変更できます。 これはjpg圧縮の形式が違うんだと思いますがその違いに興味はありませんので結論だけ。 これは衝撃でした! 今までCanon5dシリー

スナップ撮影が上手くなる方法。

まずスナップ撮影とは、日常の中で目の前の光景や出来事、人物などを一瞬のうちに素早く撮影する撮影技法、とググると出てきました。 目の前の光景や出来事、人物などを一瞬のうちに素早く撮影する方法が上手くなる為にどうすれば良いかを個人的見解をメモしときます。 上手くなる方法は、 50mm単焦点レンズで撮影する事。 です。 何故か。 50mm(35mm換算)レンズは人の視野角に近く、目で見ている大きさや感覚に近いので、ファインダーを見る前に頭に浮かんだ『このイメージが撮りたい』

10人までのグループ写真の記念写真撮影について。

社内向けの確認記事です。あしからず。。 ここではグループ写真の記念写真撮影について解説しています。 いきなり結論ですが、 人物記念写真10人までのグループ写真の撮影データで絞りは最低f5.6からf8.0くらいのf値が必要です。焦点距離は最低35mmまで。それ以上広角で撮ると左右が歪みます。 ●絞りについて 被写体の並び方で変わりますが、4.5人で横一列で顔の位置が近い場合はf4.0でもシャープに写ります。逆に二列になると奥行きが出るので絞らなければなりません。鮮明描写の奥

家族旅行での写真の撮り方。

写真が好き。 家族が好き。 家族旅行で写真を撮る。僕にとっては好き×2。それはそれは家族の写真をたくさん撮ります。 そんな家族旅行での写真の撮り方。 経験の中で色々考えることがあるのでメモしておこうと思います。 ● 撮影の心構え ①撮る時は周囲に気を配る。  家族の写真は綺麗に撮りたい。自己満足の写真です。例えば観光地や飲食店など他の方々がいる環境で写真を撮っていることが周囲の迷惑になることが多くあります。自己のために他者に迷惑をかけるのは避けたいしされたくないですね

Photo Finderをはじめる。

私は文教スタヂオ ・プロフォトチームに所属する北川輝一(キタガワテルカズ)と申します。弊社は学校写真・婚礼写真・スタジオ写真から始まり現在は全国の観光地で想い出創造企業としてフォトビジネスを展開しています。 簡単に自己紹介をすると、私は2001年のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)開業時に文教スタヂオに入社しキャリアをスタートしました。テーマパークのフォトビジネスから様々な観光施設の写真業務委託を経験して、2009年に本社技術部婚礼チームに所属し、その後、同チーム名

5w1hの写真撮影。

いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように。 5W1Hを満たしている写真は良い写真の条件の1つです。 観光現場で考えると分かりやすいです。 夏休みに、沖縄に、家族と、旅行に行く。家族旅行。記念写真。 またスナップ撮影でもとても重要です。 都内にいる時は親会社のイベントやセレモニーの記録撮影を受ける事がありました。当時はスナップ撮影なんてした事なかったのでその場しのぎでした。。 今、プロフォトではそんな記録スナップは1h-3万、3h-5万、5h-8万円で受注しています。

人物撮影でのカメラ位置。カメラの高さについて。

カメラの高さ 毎年、春になると内線400番がなります。 『北川君、会長室へ来なさい』 そこで会長から命令が下ります。 『あんなぁ北川君。新入社員の子に必ずカメラの高さは胸の位置と教しえなさい』 ここ数年、社員研修の用命を受け必ず言われることの一つです。 被写体が1番美しく写るように撮るにはカメラの高さは重要。特に女性のあごや鼻の下など目立つように写すな。 『ファインダーを覗いてからカメラ位置を動かすようなことは絶対あかん。顔を動かして目視した所にカメラを持ってきな

使用しているクリップオンストロボのこと。撮影機材はパートナー。

現在、使用しているクリップオンストロボはGodoxV860Ⅱ。 3年前にCanon用に発売された時、CanonEX580Ⅱの純正からGodoxへ変更しました。純正ストロボより格段に安価でした。 使用してみると純正に負けないパフォーマンスで それ以来、クリップオンストロボはすべてGodoxへ変更しています。 クリップオンストロボはスナップ撮影に使用していて、 ロケーションフォトなどではオンカメラではなくスタンドに装着してオフカメラでライティングしています。ワイヤレスの送受信