【映画】「パルプ・フィクション」感想・レビュー・解説

1週間限定で、『パルプ・フィクション』が映画館で上映されるというので観に行ってきた。基本的に映画館でしか映画を観ないことに決めているので、こういう名作を観れる機会がある時には観るようにしている。

ポスタービジュアルのイメージと、クエンティン・タランティーノ監督作ぐらいの知識しかないまま観に行ったけど、なんつーかメチャクチャな話だったな。ただ、「これ、何がどう繋がるわけ?」って思ってた話が割と上手いこと繋がって、無茶苦茶なんだけど、なるほどなんだか面白い感じだなぁ、ぐらいに観てた。

とにかく全体的に、ヴィンセントのイカれっぷりがイカれてた。特に映画の最後、「ボニーの一件」って章でのヴィンセントはぶっ飛んでた。

ミアも良かったなぁ。自分の立場を理解しながら、ギリギリの範囲内でギリギリを攻めるような感じがいい。ブッチの恋人もそうだけど、ミアも「黒髪の短髪」で、その見た目の感じも良かった。

ブッチも良い感じだった。特に、「おー、そこで戻るんか」って場面とか、「分からんではないけど、『あるモノ』のことでガンギレしてる感じ」とか、面白い。しかし、ブッチがタクシーに乗ってるシーンの不自然さは凄かったなぁ。いろんな事情があるんだろうけど、当時の技術レベルではあれが限界だったんだろうか。

映画を観ながら感じていたのは、「よくもまあこんな脚本を、制作まで持っていけたな」ということ。映像を観れば「面白い」けど、これ、脚本の時点で「面白い」って判断するの、メチャクチャ難しくないか? この映画を制作した時点でのタランティーノ監督の立ち位置がどんな感じなのか知らないけど、制作時点でかなり評価高くなかったら、こんなわけのわからん話作れなかっただろうなぁ。

映画の冒頭、レストランでカップルが謎の会話をしている辺りとか、殺し屋っぽい2人が謎の会話をしている辺りは、「なんの話かさっぱり分からん」と思ってたけど、2人が部屋に入ってからはずっと面白かったなぁ。

あと、ちゃんと顔を認識してたわけじゃないんだけど、タランティーノ監督出演してるよなぁ、と思ってたら、やっぱりしてた。

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