見出し画像

ちょっとしたご褒美とともに、本の世界にとっぷり浸る時間を過ごす。期間限定の「ヨックモック書店 in 文喫」へ行ってきました。【寄稿】

ヨックモック書店は、文喫 六本木と洋菓子ブランド ヨックモックによる、1ヶ月限定の「ご褒美に出会う本屋」です。
“本と出会うための本屋“ が考えた「ご褒美との出会い」ってどんなもの? ライターのひらいめぐみさんに、実際に体験していただきました。

つい息抜きを忘れてしまう自分へ

文喫では、4月15日(土)から5月14日(日)までの間、“ご褒美に出会う本屋”をコンセプトに掲げた「ヨックモック書店 in 文喫」を期間限定で開催しています。日々仕事に追われ、息抜きを忘れてしまう自分へのご褒美を探しに、「ヨックモック書店 in 文喫」へお邪魔してきました。

文喫へ入場するだけで、ちょっとしたご褒美が。

まず、いつも通り1Fの受付で入場料を支払うと、スタッフの方がこちらのパンフレットを渡してくれます。ヨックモック書店の期間中は、「ご褒美」にまつわる展示、イベントが開催中。順番に見ていきますね。

パンフレットには、「2Fのカウンターで提示すると、シガールがもらえる」との記載が。パンフレットの裏面を提示すると、定番の「シガール」と、初夏限定の「シガール オゥ マッチャ」がもらえるんです。
普段から提供されているコーヒーと煎茶のフリードリンクに加え、甘味もいただけるのはうれしいです。

2Fカウンターでパンフレットを提示し、早速「シガール オゥ マッチャ」をいただきます。

……すごい! 空けた瞬間、挽きたてのようなフレッシュな抹茶の香りが。ひとくち食べてみると、シガールらしい濃厚なバターのあじわいがありながらも、抹茶のまろやかさや深みがしっかりと感じられます。上品なのにしっとりした甘さがあり、自分をしっかりと労ってあげられている満足感。「シガール オゥ マッチャ」は、3年の開発期間を経て誕生した初夏限定のフレーバーで、茶師さんがブレンドした抹茶と、何度も試作を重ねて生地の風味を引き立てるオリジナルチョコレートを使用しているのだそうです。

さらにイベントの期間中は、フリードリンクの煎茶も「ヨックモック書店」仕様に。「シガール オゥ マッチャ」とのペアリングをたのしんでもらいたいという思いから、特別に抹茶入りの煎茶が提供されています。ふわっと茶葉の香ばしい匂いが広がり、まろやかなくちあたり。「シガール オゥ マッチャ」はもちろん、定番の「シガール」とも合う、優しいあじわいです。

ふ〜っと一息。土日祝にはフィーカタイムも

土日祝には、15時ごろになるとスタッフの人がチリンチリンとベルを鳴らして、フィーカタイムをお知らせ。フィーカとは、甘いものを食べながらコーヒーを飲むスウェーデンの習わしのこと。喫茶室で、シガールと、ヨックモックのお菓子がふるまわれます。うつわは、数十種類の中から好きなものを選べますよ。どれにしようか悩みながら選ぶのも、たのしいひととき。

悩んだ末、シックで和の雰囲気があるこちらのうつわにしました

喫茶室の中央テーブルには、フィーカタイムがたのしめる工夫が凝らされていました。

ヨックモック歴代缶の展示や、ふっと心をゆるませてくれるアロマも

もちろん中央テーブルに置かれた書籍も購入が可能。棚を眺めながら気になる本を見つけるときとは違い、店内のあちこちで本との偶発的な出会いがあるのが、文喫のおもしろいところですね。

さまざまな“◯◯なご褒美”が並ぶ「わたしのご褒美展」

入口を入ってすぐの展示室では、「わたしのご褒美展」が開催されています。

展示エリアには、スタッフの方がさまざまな切り口で捉えた、「ご褒美」にまつわる本が展示されています。「何もしない日のご褒美」だったり、「金曜日の夜のご褒美」だったり。

展示を眺めるだけでもたのしいですが、よく見るとプレゼントのようにリボンがかけられている本たちも。
この本はどれも販売されています。このひとまとまりごとレジへ持っていっても、そのなかで気になった一冊を選んでも購入できるようですよ。
自分へのご褒美に大人買いして、一日ゆっくりと本をたのしむのもいいですね。

がんばった自分や誰かへ、言葉を贈る「ご褒美ポスト」

加えて、「わたしのご褒美展」では来場者の方が参加できる展示も同時に行っています。緑色の「ご褒美ポスト」が目印です。

ポストの近くには2種類のカードが置いてあります。「最近がんばったこと、がんばっていること」を書きたい場合は、水色のカードに記入し、近くのポストへ投函。書いたカードは、後日展示されます。

また、がんばった誰かのコメントを見て、「こんなご褒美、どうでしょう」と提案する場合には、緑色のカードに記入し、壁に貼ります。

「最近がんばったこと、がんばっていること」のカードを投函、もしくは「こんなご褒美、どうでしょう」のカードを掲示すると、定番の「シガール」を一本もらえるとのこと。
最近がんばっていることを改めて考えるという行為は、日常の中だとなかなかできないもの。何を書いたらいいか迷うときは、ほかの人のコメントを見てみたり。日を重ねるごとにカードが増えていくので、期間中何度か行ってみたいです。

文喫を訪れた人たちによる「ご褒美選書」も!

ヨックモック書店では、4月28日(金)に選書ワークショップ「生活に、ご褒美を。」が開催されました。

ワークショップでは参加者の皆さんが、「ご褒美」というキーワードから広がるイメージを「本のセレクト」で表現。選ばれた本たちも、「わたしのご褒美展」で展示・販売されています。
セレクトした方による「コメント栞」も見どころの一つです。

どうしてこの本を選書したのか、想像しながらコメント栞を読むとたのしい!

毎日がんばる自分へ、ねぎらいの時間を。

4月から新しい環境に身を置き、めまぐるしい日々を過ごしている人。変わりやすい天候や気圧で、体調を崩してしまっている人。今の時期、「大変なのは自分だけじゃないから」と、ちょっと無理をしている人もいるんじゃないかと思います。

そんなときに、本を開いて、いつもの自分との距離をとってみると、ふと気づくかもしれません。「意外と、がんばってたかも」と。

本を読みたい気分の日にはもちろん、にぎやかな場所へ出かける元気はないけれど、ちょっと気分転換をしたいな、と思う日には、ぜひ文喫へ足を運んでみてください。本の世界にとっぷりと浸かる時間は、きっと、毎日がんばるあなたを癒してくれます。


「ヨックモック書店 in 文喫」開催概要

  • 日時 2023年4月15日(土)~5月14日(日)

  • 営業時間 9:00~20:00(L.O. フード19:00/ドリンク19:30)
    ※シガールのお渡しは無くなり次第終了
    ※土日祝は15:00〜 フィーカタイムを実施

  • 入場料  1,650円(税込)
    ※展示室は入場手続き不要です
    ※土日祝は2,530円(税込)
    ※5/1(月)・5/2(火)は土日祝料金

  • 詳細はこちら https://bunkitsu.jp/event/


ひらい めぐみ
作家、ライター。おやつのサブスクリプションサービスを届ける株式会社スナックミーで運営するwebメディアの編集長として企画・ライティングに携わり、2022年春より独立。得意分野は、食にまつわるエッセイの執筆。2022年8月、自主制作エッセイ『おいしいが聞こえる』を上梓。