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食いっぱぐれない人材とは

1. 市場価値の高い人材

ふと、先日、感じたことがあったので、
つらつらと書かせていただきます。

市場価値の高い人材とは、個人的には
需要の高さ × 希少性 」だと考えていて。
データ系人材が昨今もてはやされているのも
「 世間が求めていて × 数が少ないから 」ですよね。

広義のマーケティングの概念と同じで、
「 山小屋の飲料は、なぜ高くても売れるか 」
という理由と似ていると感じています。

ただ、この「 需要の高さ 」がクセモノで。
移り変わり激しいこの時代に、需要の高さが
一定なことはほぼあり得ないんですよね。
AIですら、当然の流れではありますが、
そろそろ幻滅期に入ってきているのではないかと。

なので、語弊があるかもしれませんが、
「 市場価値の高い人材 」というより
「 長期にわたって食いっぱぐれない人材 」
という方が、個人の幸せとしては
大切なのかもしれない…と感じたことがありました。

2. 食いっぱぐれない人材とは

では、食いっぱぐれない人材とはなんなのか。

食いっぱぐれない人材とは究極、
「どこでもどんな仕事でもできること」
と僕は位置付けています。

ただ、大抵これには、
枕詞というか制約条件がつくと思っていて。

僕であれば、
分析なら、どこでもどんな仕事でもできること」
…でありたい。無理だけど。とても難しいけれども。

例えば、巷でよく言われる
「コミュニケーション能力」。
定義も表現も例示も難しいですが、
新卒の就職活動なんかでよく出てきます。
耳タコなくらいに。

これを突き詰めると、

多国籍で、様々な文化で育ってきたライフスタイルも仕事への姿勢もまったく異なる同僚たちと、異国語で意思疎通をしてプロジェクトを完遂できる力

…なんて要件だと、死にますよね。
僕には確実にこんなコミュニケーション能力はない。
(上の画像で既視感を覚えたら、玄人さんです。笑)

でもたぶん、このレベルの
コミュニケーション力を持っている方がいたら、
「どんな国のどんなプロジェクトでも牽引できる」
ということなのかもしれません。
(付随して、PM力や色々なリテラシーも
 必要になるとは思いますが)

3. 「どんな仕事でも」できること

また、以前、営業の方に、
「営業での市場価値」ってなんだと思いますか?
と聞かれたことがありました。

僕は、営業は未経験ですが、シンプルに、
「なんでも売れることだと思う」と答えました。

どんな種類の商材でも、
どんな顧客相手のものでも、
どんな価格帯のものでも、
どんな流通経路のものでも、
売れる、と。

もちろん、他にも、
新規顧客開拓力、リテンション力、
マネジメント力等、色々なスキルが
必要なのだとは思います。

ただ、「営業」という「職能」に特化した場合、
こういう考え方になるのかな…と。
(もちろん、押し売りは意味がないです。
 これはマーケティングの話になりますが)

4. 「どこでも」できること

所属先もそうですね。
大企業、Startup、メガベンチャー、
内資か外資か、国内か、海外か。

従業員数で
Report Lineやスピード感も違うでしょうし、
創立年月で文化や考え方、柔軟性等も大きく
異なってくるのではないかなと。

あとは、民間企業が前提ではなく、
そもそも官公庁なのか、NPOなのか、
そんな観点もあるのかもしれません。

このいずれでも活躍できること。
どのような企業文化、風土、組織であろうと、
一定以上の貢献ができること。

これは
「どこでもどんな仕事でもできること
の一部な気がしています。

時折Twitterで、
「大手が良い」「ベンチャーが良い」等の
議論を聞きますが、この時代、どちらも
経験してしまえば良いと思うんです。

ちなみに、
僕は明治創業の同族企業に所属したことがあり、
年末年始の「社長と万歳三唱」はなかなか
刺激的な文化でした。笑

5. 分析職能としての自身の身の振り方

では、改めて、自分の身に落とすと…
まぁとても怖い現実が待っているわけですが。。。

下記は昨年夏に盛況だったイベントで、
僕は行けなかったのですが、
登壇者の豪華さと見通しの暗さに
驚いた記憶があります。苦笑

一般的には、とても需要の高い、
優遇されつつあるデータ分析人材だと
思われているかもしれませんが、
その泥臭さや経営側との距離に、
当事者からは先行きが明るく語られることは少ないです。

そんななか、自分が、
「分析なら、どこでも、
 どんな仕事でもできること」

どのように近づくのか。

個人的に目指しているのが、
「分析周りの相談だったらなんでも一次受けできる」こと。

ただ、これは
「データがない」ところから考えています。
データがない場合、どうするのか。

例えば、新商品開発におけるコンセプト調査、
潜在需要予測等では、おそらく、
アンケート調査の設計、集計・解析手法等の知識が必要になります。

また、ITシステムとしてデータを収集する場合、
センサーやタグの設置、大規模データ基盤の構築、
BI化とAI活用に必要なdata mart…等の知識が必要になります。

まだまだ不勉強な部分は多いですが、
たぶん、薄く広く、なんとなくわかります。
どのような下準備が必要で、
どこから、より専門的な人材に託すべきなのか。

なので、上記の記事をみたときは、
「あー…これなのかもなぁ…」と感じた記憶があります。

今ふりかえると、
院卒でも、一流の大学卒でも、
理系でもエンジニア出身でもない自分は、
泥臭く、ビジネス側の要望を叶え続けるしか、
差別化の道がなかったのかもしれません。

そんななか、30代半ばにして4社目に在籍し、
ようやく、少しずつ広がってきたのかな…
と感じています。

「分析なら、どこでも、どんな仕事でも…?」
・官公庁系の仕事から民間大手まで
・ベンチャーから伝統的大企業と外資系大手まで
・国の統計調査、マーケティングリサーチから、
 web, POS, TV等の大規模データまで
・統計学、多変量解析~BIまで(AIかじったくらい)
・広義のマーケティング観点だと、
 調査、広告、物流まで

6. パズルの凹凸がゼリー状である人材

食いっぱぐれない人材とは、
「●●においては、
 どこでもどんな仕事でもできること」
と定義して、色々書かせていただきました。

これは、個人的には、
ジグソーパズルの凸凹がゼリーになってる人…
みたいな捉え方もしていて。

偶然、上記のような画像があったんですが、
まさしくこれですよね。

企業や組織の、ありとあらゆる課題に対し、
Solutionとして柔軟にハマることができる
人材になれば、それが食いっぱぐれない人材

当然、最強の武器を手に入れて、
ある分野で尖った活躍をし続けることも
生存戦略のひとつだと思います。

でも、僕のように武器がない人間は、
どんな職場、環境下でも生き残りやすい適性、
悪くいうと耐性(苦笑)を持つのかが、
生存戦略になっているのかと。
(でも書いていて気づきましたが、
 これっていわゆる適者生存ですね)

…というわけで、
まだまだ弱いエンジニアリングや
数学・統計解析・機械学習まわりを
勉強していきたいです。
あと、英語。あぁ、死ぬ。

長文、駄文、失礼しました。

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