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【文活2022年5月号】西平麻依さん「噂通り、一丁目一番地」最終話|ゲスト作家は兄弟航路さん|読み切り小説三編

こんにちは!文芸誌・文活です。

沖縄では梅雨入りし、すでに夏の足音が聞こえるような日々が続いていますね。ゴールデンウィークもおわり、皆さんそれぞれ毎日に向き合う生活を送られているのではないかと思います。文活の物語も、登場人物たちが自分や家族、関わる人々と向き合うような、そんな作品を集めました。

・西平麻依さん『噂通り、一丁目一番地』第四話
・左頬にほくろさん『栞』第二話

先月号から引き続き掲載するこの二作品は、登場人物たちが遭遇する偶然の出来事によって、物語が進んでいくような展開となっています。とくに『噂通り、一丁目一番地は今号が最終回。主人公の過去と現在がつながり、物語が完結していく様をお楽しみ下さい。

またゲスト枠では兄弟航路さんにご寄稿いただきました。テンポの良い文体と、少し冷めた視点が特徴的な作家さんですが、今回も最後に題名の意味を理解するような、印象的な作品となっています。

・兄弟航路さん『推しは浮気を許容する』

「推し」という概念が浸透し、人々の生活に近い存在となった今、新たな視点の物語を読んでみるのはいかがでしょうか。

皆さんの生活に穏やかさと、少しのスパイスをお届けできる、初夏にふさわしい『文活』となっていると思います。

それでは今月号の文活、お楽しみください!

今月号の作品


投稿スケジュールと作品概要

『月がふたつある夜に開いています』

5/16(月)公開
噂通り、一丁目一番地 第四話「WEDDING CAKE」 / 西平麻依

ある結婚式で起きた花婿の失踪事件。それは、夜船さんにとって、とても重要な意味を持つ事件でした。時が経ち動き出す、この事件の結末とは…?夜船さんの過去、そして凛の未来に迫る、『噂通り、一丁目一番地』の最終回です。

日々ちいさな絶望を感じながら

5/19(木)公開
連作小説「栞」 ‐ 2冊目・成果 - / 左頬にほくろ

料理というものはなかなか厄介。美味しさと、手間暇が割りに合わないことが多々あるのだから。夫のために料理をつづける英恵の心のうちは、そんなもやもやでいっぱい。そんなある日、英恵は『ラクチンレシピ』と書かれた料理本にはさまれた、ある一枚のレシートを見つけます。

この部屋は温いお風呂みたいだ

5/22(日)公開
忘れ物を探して / 雪柳あうこ

なにかと引っ込み思案な、主人公の遥。
一緒にシェアハウスをしている友達の彼氏がくるのをなんとなく嫌だと思っていたり。男の人にアプローチできず、彼氏ができなかったり。
それを受け入れて過ごしていました。
ある日、終電の電車で寝過ごして、駅員に起こされた遥は、そんな自分を省みていきます。

感染症禍の大学生のくらし

5/24(火)公開
若者 / 上田聡子

新型感染症が流行る中、大学生の「私」は関東のある街で一人暮らしをしていました。大学でのある出会いが、閉塞した「私」の生活を変えていきます。SNSを駆使するデジタルネイティブ世代を描いた作品です。

愛とは、浮気とは

5/26(木)公開
推しは浮気を許容する / 兄弟航路

「俺」通称「ターさん」は、推しのアイドルにお金をづぎこむために、生活費を切り詰めています。目的を同じくする若い女の子の「リンちゃん」と共同生活を始めるのですが…。第三者を介した見たことのない愛の形と、浮気とは?

愛と"ただしさ"

5/31(火)公開
シェアハウス・comma 賀島実紀編 / なみきかずし

天才プログラマーの賀島実紀は、押しかけてくる彼に悩んでいました。ドラマを一緒にみよう、こうばしいマフィンを焼いてきてお茶にしよう、など彼は、実紀に"ただしい誘いかた"をするから、実紀は仕事がすすみません。実紀はある日我慢ならなくなって、管理人の彩綾に相談しますが…?


以上、文活5月号でお送りする6作品の発表でした!

小説6作品のほか、今月は以下作品について、作家によるライナーノーツ(あとがき解説)も特別掲載します。

5/28(土) 噂通り、一丁目一番地 第四話「WEDDING CAKE」 / 西平麻依

こちらもぜひ、おたのしみに!

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