シェアハウス・comma 「白洲 彩絢 編」
この作品は、生活に寄り添った物語をとどける文芸誌『文活』1月号の無料公開作品です。定期運営マガジンをご購読いただくと、ほかの小説をすべてお読みいただけます。
人生が、終わった。
5桁の番号が大量に並ぶ掲示板を見て、何度も見て、穴が開くほど見て、焦点が合わなくなるほど見て、それでもあたしの見たいものだけがそこになかった。“膝から崩れ落ちる”という表現はこういう時の為にある言葉なんだ。そう冷静に思いながら直立している自分を今すぐ誰かに褒めて欲しかったけれど、その誰かが全く