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幕末の志士を慰霊 京都・壬生寺

※文化時報2020年7月29日号の掲載記事です。

 新選組ゆかりの寺として知られる律宗の大本山壬生寺(京都市中京区)は7月16日、恒例の「新選組隊士等慰霊供養祭」を開催した。隊士の子孫や新選組ファンらが焼香し、幕末の動乱で命を落とした勤皇、佐幕両派の志士を追悼した。

 同寺は新選組の屯所に近く、隊士らの兵法調練場として使用されていた。「沖田総司が近隣の子どもを集めて遊んでいた」「隊士が壬生狂言を鑑賞した」などの逸話も残る。

 供養祭は、新選組が三条木屋町の旅館で尊王攘夷派の志士らを襲撃した「池田屋事件」に合わせて毎年7月16日に開催し、今年で50回目。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて剣舞の奉納などを取りやめ、法要のみ行った。

 法要後、愛好者による団体「京都新選組同好会」が、創立45周年を記念して絵馬掛けを奉納。参列者は、コロナ禍の早期終息などの願いを絵馬に書き込んでいた。

 松浦俊海貫主は「参列者全員がマスクを着けている姿に、隊士たちも驚いていることと思う。一日も早く終息し、来年はマスクなしで開催できるよう願いたい」と話していた。

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