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ムスリムに土葬墓地を 大分の団体陳情

※文化時報2021年6月28日号の掲載記事です。写真は東京・多磨霊園にあるイスラム教徒の墓。

 イスラム教徒(ムスリム)の土葬用墓地を大分県日出(ひじ)町に計画する別府ムスリム協会(カーン・ムハマド・タヒル・アバス代表)は17日、信仰に基づいて埋葬方法を自由に選択できる「多文化共生公営墓地」の創設を求め、厚生労働省に陳情書を提出した。日本ムスリム協会と世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会に加え、曹洞宗善隆寺(大分県中津市)の自覚大道住職、大分トラピスト修道院(日出町)の塩谷久院長も賛同者として同行。超宗教で信教の自由を尊重するよう求めた。

 イスラム教では戒律で火葬が認められていない。地獄での懲罰や火あぶりを意味するためといい、遺体は土葬される。陳情書では、土葬墓地を全都道府県に設けるか、既存の公営墓地に土葬区画を整備するよう要望した。

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