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初詣「分散参拝で」護摩札の謹製始まる 成田山新勝寺

※文化時報2020年9月16日号の掲載記事です。

 真言宗智山派の大本山成田山新勝寺(橋本照稔貫首、千葉県成田市)で11日、初詣の参拝者に授与する護摩札の謹製が始まった。来年の正月は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、三が日にこだわらない「分散参拝」を呼び掛ける。

 光輪閣2階の「月輪の間」で、僧侶8人がモミの白木でできた護摩札に、不動明王の梵字じ「カンマン」などを浄書。職員らが参拝者の願い事を書く白い紙を巻き、紅白の水引を付けて仕上げる。護摩を受けた参拝者に授与するもので、例年約60万体を用意するという。

 新勝寺の初詣は、毎年多くの参拝者を迎えることで知られ、今年は約318万人に上った。新年はコロナ禍で迎えるため、消毒などの安全対策を幾重にも巡らせて臨むことにしており、初めて分散参拝を呼び掛ける。

 地元の成田市も参道で検温や消毒を行う見通しという。新勝寺の担当者は「かつてないことなので、今後の状況を注視しながら詳細を検討したい。三が日に限らず、1月のどこかでお参りしてほしい」と話している。

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