仏教の幸福感、科学で再現
※文化時報2022年4月22日号の掲載記事です。
仏教で得られる幸福感を、科学技術で再現する。そんな国家プロジェクトが、日本で始まろうとしている。ムーンショット型研究開発制度=用語解説=を使い、5年間で50億~100億円の研究予算を投じるビッグプロジェクトだ。統括責任者で京都大学人と社会の未来研究院(旧こころの未来研究センター)の熊谷誠慈准教授は「現代日本では、仏教が社会実装されているとは言いがたい」と、研究に至った背景を語る。(大橋学修)
熊谷准教授が担当するのは、人々を魅了する野心的な国の目標「ムーンショット目標」のうちの「目標9」で、テーマは「2050年までに、こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現」することだ。
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