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AI仏にChatGPT4 回答能力高める

※文化時報2023年7月28日号の掲載記事です。

 京都大学人と社会の未来研究院の熊谷誠慈准教授ら研究グループは18日、原始仏教経典を学んだ人工知能「ブッダボット」(AI仏)に、生成AI「ChatGPT(チャットGPT)4」を搭載したと発表した。「ブッダボットプラス」と名付けた。文章生成や対話型の回答に強みを持つチャットGPT4を応用することにより、回答能力が高まったという。

 AI仏は、原始経典を基に人生の悩みや疑問に答えるシステム。スッタニパータなど五つの経典から、AIが適切な経文を選んで回答する。現在も開発途上にあり、仏教学者が合計3千の経文を抜き出して学ばせている。

 「ブッダボットプラス」は、質問内容をチャットGPTが解析。従来のAI仏に比べ、より最適な経文をデータベースの中から選べるようになった。また、選んだ経文の注釈文を、質問に即した形で併記できるようになった。再質問も可能で、最大10回の対話内容を記憶する。

 例えば「ブッダとチャットGPTは共存できますか」という質問に対し、

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