CMの常識を無視?!リングフィットアドベンチャーのTVCMを分解!
こんにちは!
分解と妄想が大好きな分解ちゃんです!
気になる広告やサービスを分解して、その背景や未来について妄想していきます!
今日の分解:リングフィットアドベンチャーのTVCM
まずはこちらをご覧ください。
任天堂の人気タイトル「リングフィットアドベンチャー」のTVCMです。
いくつかシリーズがあるのですが、この準備編はソフトの発売前に放映された1本目のCMです。
このCMで私が特に気になった点が、商品名が一切出てこないというCMの常識を無視したところです。
一体なぜそうなったのか。
分解して妄想していきましょう!
STEP1: 何を伝えているか
商品名こそ出てきませんが、このCMを見ると以下のことがわかります。
・Nintendo switchのタイトルであること
・特徴的なコントローラーが付属すること
・体を使って遊ぶということ
・主人公らしきキャラクター
・発売日
最初におなじみのサウンドロゴが入り、Nintendo switchのタイトルであることがわかります。
次にコントローラーを足につけ、軽く足踏み。そして輪っかにもコントローラーをつけて、軽く曲げたり引っ張ったりしています。これにより特徴的なコントローラーの存在と、それらを使って体を動かすことがわかります。
主人公らしきキャラクターは、炎のリングのようなものを持っていて、プレイヤーと連動して動くようです。キャラクターのタッチ、服装とポーズによって冒険しそうな印象や、フィットネスの印象が得られます。
最後の方に「10.18」という数字が大きく表示されます。発売日と明記されてはいませんが、おそらくそうだとわかります。
STEP2:場所はどこか
撮影場所は広めのお部屋。白を基調にトーンが抑えられており、木目や観葉植物などがありますね。オーガニックで健康的な印象です。
視聴者がこのCMを見るのは、TVのあるリビングやYouTubeの広告などでしょう。とくに見たくて見るものではないと思います。
STEP3:誰に向けて、誰がやるか
このCMに登場する人物は新垣結衣さんのみです。
個人的なイメージは下の通り。
・男女とわず好感度が高い。
・ゴリゴリに鍛えたりしてなさそう。
・健康的。
フィットネスというと、マッチョなトレーナーやスポーツ選手がパッと浮かびますが、ユーザー代表の役割なのでぴったりだと思いました。
女性目線だと憧れの的、真似したいと思いますし、男性目線だと自分でもできそうと思えます。
この商品のターゲットは、普段から運動をしないひとだと思います。このターゲットに対して、汗だくのマッチョを当ててしまうとちょっと引いてしまうかもしれませんね。
STEP4:いつなのか
CMの公開タイミングはタイトルの発売前ですが、ゲームタイトルや内容の発表は少し前に行われています。ゲーム好きな人は知っているくらいの時期ですね。
能動的に情報を取りにいくひとよりも、日頃調べたりしない人に向けて作られているようです。ゲーム人口の拡大を目指す任天堂らしいですね。
映像のなかの時間は朝のように見えます。部屋が少し暗いので結構早め、7時とか8時くらいでしょうか。新垣結衣さんの服装や雰囲気的に、おそらく休日だと思います。
休みの日に早起きして運動。健康的ですね。
朝という時間設定のおかげで、これから始まるという印象も得られます。
30秒ほどのCMですが、前後のロゴを含めて15カットほどあります。ゆったりとした雰囲気ながら、カットを細かく分けることで退屈しないようにしているようです。
テンポよく短めのカットを入れて、コントローラーの使い方などは少し長めにしてあります。伝えることと緩急をつけることを両立していますね。
STEP5:どのようにしているか
新垣結衣さんをいちユーザーとして起用しています。視聴者と同じ側で少し未来を見せています。自分に置き換えてイメージでき、共感しやすい気がします。
表情や仕草を中心に見せることで、ゲームの説明をすることより、これから何かありそうだとワクワクさせることを優先しています。
つぎの仕掛けを用意しているからこそ、あえて引くことができるのかもしれません。
STEP6:なぜこのCMになったのか
このゲームのターゲットは普段ゲームにどっぷりではなく、運動も習慣的にしない方。
最終目的は売り上げをあげて、ゲーム人口を拡大すること。ただ買ってもらうだけでなく、日常的にプレイしてもらう必要もあります。
これを達成するために必要なことは、ゲームに対する(マイナスな)先入観をなくすことかなと思いました。
このCMにはコントローラーを操作するシーンはなく、テレビすらほぼ映りません。さらには商品名もロゴも出てきません。
ちなみにロゴとキービジュアルはこんな感じ。内容はとても伝わりますが、ゲームっぽいですね。だからあえて使わない。
ゲームっぽい要素を極力排除した結果、商品名の出てこないCMになったのではないでしょうか。
さらに妄想
私自身ゲームとても好きなんです。リングフィットアドベンチャーも欲しい(買えない)
こういう特殊なコントローラーの物って、ゲーマーには受け入れられないし、ゲーム嫌いな人はゲームってだけでダメなものって印象になるしで、プロモーションするのかなり難しいと思うんですよ。
で、予算かけてCMつくったら失敗したくないし、普通やらないことはやりたくないと思うんですよ。不安になるし。
でもこのCMではやってる。商品名もロゴも、ゲーム内の映像も使わない。勇気ある決断だと思います。
任天堂という会社と商品について、とても理解のある方たちが担当したんだろうなーと思います。自分もこういう仕事をしてみたい。
私はこのCMにも商品にもなんの関わりもありませんが、想像だけで分解して構造を探ってみました。
多分気づいてない部分でもっと工夫されてたりするんだろうと思います。「ここはこうなんじゃない?」とか「ちょっと違うと思う」とか、ご意見ご感想いただけるとうれしいです。
またなにか見つけたら書きますので、フォロー&スキをお願いします。
見られてると思うと、追い詰められてやる気が出ます!
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