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成人の日は二十歳だけのものではない /W成人式、それぞれの区切りの宴に

1月15日から第2月曜日へと移行した成人の日。

お前が選挙行って投票するってこの国は大丈夫か?なんてお決まりも言えなくなった成人の日。

大学進学率は6割前後ということらしい、妥当な数字か。過半数は学生だ。

生まれて20年、物ごころ付いて16年、5年前は中学生。


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秋元康氏ととんねるずが君臨。

東京ドームが完成、リゲイン、光GENJIが席巻した年に成人式を迎えた自分たちの世代は新人類と呼ばれ従来の常識が通用しない新しい時代とされた。

200万人だったのが今年は120万人。

ピラミッド形状ではなくソフトクリームのコーンから出てゆくあたりが今年の成人の日参列者だ。



W成人式なんてキャッチーで今らしく、とても好みである。

昔は良くて今はダメ、いまどきの若者は幼い、いつの時代も言われた事象。

ネットとスマホにより上辺すべりの情報過多と超スピード化。
深さや厚さに時間を割けない今日と、人間の成長速度を待てない現代にはW成人式や翌年に控えるサンキュー世代に区切りがあるほうが好ましいのだと思う。

触れるものが多すぎる。

吟味、飲み込める前に次へ先へ。
薄っぺらいものばかり大量に生み出す背景が出来上がってはないだろうか。



成人式と還暦の中間地点。


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年齢を重視しない思考も大好きである。

成人式を過ぎた者は多くの事象に対してのスタート地点を持つ。


趣味や競技の始まり、ファン暦20年 を迎える方も多いのではないだろうか。

飲酒・喫煙20年は褒められないないだろうが禁酒・禁煙の成人式は値するかもしれない。

社会に出て20年、入社20年、引越し20年、思い当たったら成人式ごっこでもすれば良い。
他人を巻き込むほどのこともなく ひとりごちるのも乙なものである。


子供の成人、かけらとの出逢い、婚姻20年は陶磁婚式、逆に別れや1人の道を選んで20年 なんてのもステキだと思う。

病や症状から復帰、復活からの成人式は ひとしおなはずだ。


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特段今年は何にも該当しない という人も多勢であろう。
そんなに毎年成人式ごっこが出来るものでもない。
自分もその側なのだと思う。
入社からの成人式が10年強 遡る。
幸い6年ほど前から一つ増えた趣味・遊びの成人式を14年後の楽しみに。


今年も和装が街を着飾る。

5年前の中学生のころの笑顔に、母親に負けない艶やかな化粧を施して。
耳当て防寒具とワイヤレスヘッドホン は遠目から見分け付かないだろう。

数年前に成人式を経て、思うよう時間を過ごせていない方々も何も心配することはない。

ここ数年の世の中のスピード感に合うか合わないかだけの問題である。

W成人式を楽しみにするぐらいの広い視野が合う人が大勢いるのだ。

   
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皆さんと同じよう自分にも大好きなnoteがたくさんある。

昔話や寓話、物語を導入に和装コーディネートで表現した心地好い世界。


今週末 目にする和装の柄や色から何か物語を連想することになりそうだ。




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