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ONE PIECE FILM REDを観てきたよ

冒頭から飛ばしっぱなしで、あれ?って気付いたら、ジェットコースターの一番盛り上がりのとこに投げ出されていた心境。

そして急スピードで揺られて、あわあわしてたら終わっちゃった暴走機関車‥‥あれ?海列車?

以下、個人的な感想。

内容ゼロですが、ネタバレになる可能性もあるので、映画視聴済みでお暇な方だけ、お付き合いいただければと思います。


・つんちょ(ゴードンさん)の演技力に泣かされる。
 最初から最後まで、ゴードンさんが不憫。

・ウタちゃんから滲み出るメンヘラ臭

・ウタちゃんがずっと可愛くて狂気。可愛い。

・声可愛いなって思ってたら名塚佳織さん。
 ナナリーか。メンヘラのプロだった。
 R2のラストはナナリーで涙腺崩壊したなぁ。

・adoさんほとんど知らんけど、ライブパートは
 ワクワク&ゾクゾクした。歌の力スゲェ。

・ワンピ好きだけどリアル歌手嫌いとか言う
 人には苦痛かもしれんが、雰囲気が違い過ぎる
 楽曲が多数組み込まれていて、それぞれに
 合わせた演出があったのが心から楽しかった。
 マクロスFのライブパートも大好きだったな。

・曲によって別人かと思える歌いわけが
 すごいんだけど、敵役に立場がすっと変化した
 時の歌がめちゃくちゃかっこよかった。
 歌唱力っていうか、歌声の魅力すごいですね。

・今改めてYouTubeで楽曲聴いたんですけど、
 正直に劇場で、あのアニメーションの演出で、
 迫力で聴いたがいいと。全然違う。
 adoさんではなくUTAに魅了された模様。

・ロメオ君がんばってて好き

・冒頭でネズキノコをそっと捨てたサンジ君が、
 ラスト直前に食材について解説するの好き。

・ワンピ界の毒キノコ最強説(最凶?)

・え?今回のヒロイン、ブリュレちゃん?
 え?ブリュレちゃんずっと可愛くないか???

・ウソップ&ヤソップは胸熱すぎんだろ‥‥。
 ウソップが好きでもない私でも泣きそう。

・ロビンちゃんが可愛かった。大人の女性の
 色気と愛らしさ、かっこよくて好き。
 ストレートより新世界後のウェーブが好き。

・コビーが活躍してるの、あの無法地帯メンバー
 の指揮とってんのむっちゃかっこよかった。
 土井さんも、まさかこんな青年ボイスを演じる
 羽目になろうとは、当初想像だにしなかった
 だろうな‥‥。好きです。

・赤犬よ‥‥海軍の腐れっぷりをありがとう。
 ちょっと青キジ出てこないか期待しちゃった。

ウタちゃんは、赤髪海賊団に棄てられたって思いがどこかにずっとあって、だからこそ求められるがまま、その自分を求める大衆の声に縋りき、真っ直ぐにその“誰かの願い”を叶えることで、自分の存在を確かめたかったというか。

空っぽの自分を、承認欲求で満たしたくて、ああいう形になってしまったのかなぁと。

いやさ、本当さ、正直に。

シャンクス、何やってんの?????

あんな化け物を飼った状態の、身も心も未熟な女の子一人を、滅んだ国にゴードンさん一人の環境でよく置いってったよな???

2次元だからあんま言うのも無粋だけど、年頃の女の子は色々あるぞ?
彼女に歌だけを押し付けて、笑顔や絆を奪ったの、わざとなの?

海賊だから、自由気ままだから仕方ないよね。
って、言ってしまえばそうなんですがよ?

いやいや、ドラマのための演出、って現実問題を横に置いて考えたら。

この悲劇の事態は、シャンクスさん自らが作り上げるというか、起こしていますよね?

本編、ワノ国以降追いついてないので、シャンクスの目的とか何とかわかんないから、何とも言えませんが‥‥。

なんだろう。

今回の映画のシャンクスは、逆襲のシャアのラストでの迷言、

「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!!」

レベルでドン引きでした。
すみません、声に引っ張られまくっていますね。

ゴードンさんのウタへの愛情で潤んだ涙腺も、砂漠化したのかな?クロコダイル出てきた?くらいのカラカラ加減でした。

「人を幸せにできる歌声」って、人を幸せに出来るのは、究極論、自分自身も幸せな人だと思うのだよ。

真実をふせて、ずっと一緒だった家族に棄てられ奪われたって嘘ついて、未熟な子どもに御せぬ強大な力を放置って、悪意しか感じられないのだが。

いや、いうて。ゴードンさんも、正直ウタちゃんの『才能』ばかりに意識がいっていて。

作中、歌とか、ウタウタの実の能力とか、そんなんどうでもよくって、真からウタちゃん本人を見て、接して言葉を投げてたのって。

ルフィだけじゃなかったの?

ルフィだけがずっと、何者でもない、ただのウタちゃんを、ウタちゃんとして接して、話しかけていたって。

そんな風に感じました。

ラストの、二人だけの世界で、身長の話をしていたシーン。それまでウタウタの能力とか、歌の力とか、トットムジナとか。そんな話ばかりだったのが。

ルフィと二人でいる時だけは、『歌』に支配されていないウタちゃんだったなって。ルフィすげーな。ナミさんの話を思い出しましたよ。「当たり前だ!!」

色んな人が、自身の生き方や経験や価値観をうつし鏡としてこの作品に触れて。

人の数だけの感想や、着眼点が存在するのでしょう。

私は‥‥ただただ、シャンクスにドン引きして終わりましたが。
男性視点や親視点からすると、また全く違った色に映るのだろうなって。

そう考えると、物語って色んな感情やものの見方、また、他の人の世界にはどう映っただとか。
幾重にも魅力が溢れ出て、面白いものですね。

ライブパートは圧倒だったので、劇場で観てこその魅力もあると感じました。

ウタちゃんという人物を産み出す際に、辻褄合わせとして物語が生まれたのだと思うのですが。

赤髪海賊団に、というかシャンクスに。
何だかなぁってなりました。

ウタちゃん本人は、歌も演技もキャラクターとしても、ある意味ワンピースの中でも珍しい『女性性』を含めていて、その繊細さと複雑性がとても魅力的に感じました。

メンヘラに明るい未来はないのだな‥‥全力で滅びに向かうからなぁ‥‥。

って、思うがままにつらつら書き連ねたんですけど。四十億巻を読んで改めて。

ただでさえ、幸せな時間から急に切り離されて、ぐちゃぐちゃの心で、大切な人たちに裏切られた、棄てられたとボロボロになって。

塞ぎ込みながらも、自分には歌しかないと歌い続け。そんな歌に勇気付けられる人たちと通信で出逢い、気持ちがようやく上昇したところに、

この国を滅ぼしたのは自分の歌で。その罪を、一番大切な人が背負って離れていったと知って。

罪悪感と自己嫌悪に襲われ不安定な時に、自分の歌を肯定してくれる人たちから「平和な世界」を望まれ、自分の能力なら、そのみんなの願いを叶えられる、と。

孤独から生まれた、純粋な願いだからこそ。

強く、真っ直ぐに、歪んでいて。

エレジアの滅んだ日に、ウタの心も滅んでいたのかな、と。

ただ、最期に、一番大切で、一番大好きな人に逢いたかった。

そう考えると、最期にシャンクスに逢えたことが、彼女にとって一番幸せなことだったんだろうなって。

そう思えてきました。

ある一種、世界に幸福をもたらしても、絶望をもたらしてもおかしくもない、そんな強大な力を持った子どもを、戦闘能力皆無のゴードンさんに預けちゃった時点でシャンクスさんがヤバいんですが‥‥。

国、壊滅させてんやで。むしろクルーとしてそばに置いて、責任持って能力の使い道を教えてあげなよ‥‥それが親としての役割じゃないんかーい。

離れたくないって泣いてた子どもをほっぽくなよ。実子じゃなかろうが、大切な娘なんでしょう。

って、映画の最中は「シャンクスえええ」だったんですけど。少し冷静になったら、クルーとして一緒に航海したら確実に命の危険があるわけで。女の子を鍛え上げるって感覚が無かったのかもしれない。

才能を認めて、またその才能を開花させる能力があるゴードンさんに託した。それもまた『親心』だったのかと。

時間を置いたら、そういう考え方もできるやってなりました。ウタの絶望に同調しすぎた。

言うて、国を滅ぼした呪われた楽譜を手放せなかったゴードンさんも居て。

しかし、これは自国の国宝みたいなもんだし、心情察するに仕方ないとも思う。

こういった、「単純明快に紐解けない、様々な因果が絡み合って生まれる悲劇」というのは、世の常というより人の世の常、なのでしょうね。

最後に。

結論:エンタメは、適度に楽しむ姿勢が必要!!

スタンピードのお祭り騒ぎを思い返すと、ワンピっぽく無いようにも見えて。
しかし、そもそも麦わら海賊団のクルー、その一人ひとりが抱えているそれぞれの重い過去も、ワンピの大きな魅力の一つだと感じるので。

新しくも懐かしい、ワンピースだったように考えます。

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