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軽量コンパクトなキノコ図鑑の進化形

Author:高野丈(編集部)

『新訂 日本のキノコ275』(著:柳沢まきよし)は、軽量コンパクトながら豊富な写真と情報で、キノコ狩りに役立つと好評だった『日本のキノコ262』の進化形。旧版の刊行から13年を経ての大幅改訂となりました。

ウエストポーチにすっぽり収まるポケット図鑑

日々変わる分類と使いやすさの両立を

生物の研究は日進月歩。菌類学の分野も例外ではありません。DNAをくわしく調べることで、分類は大きく変わってきました。一方で見直しが続いてなかなか安定せず、形態や生態に基づいてグループ分けされてきた従来の分類のわかりやすさが損なわれているという課題もあります。そこで本書では、著者が論文や分類に関わる複数の資料を精査。見解が分かれる最新の分類と従来のおもに形態に基づく分類を比較検討して、わかりやすい分類と使いやすい掲載順に整理しました。同時に掲載種も見直し、旧版から13種増の275種を紹介しています。

実用性だけでなく、見て楽しめる図鑑に

本書はキノコ狩りに役立つ写真と情報と、携行性を兼ね備えた実践的な図鑑です。今回の改訂では、実用性はそのままに、多くの種をより美麗な写真に変更。また、その種が発生する典型的な環境がわかるような写真を掲載するとともに、キノコの生える風景を表現し、実用性だけでなく見て楽しめる図鑑を目指しました。

旧版『日本のキノコ262』タマゴタケの誌面
新しくなった『新訂 日本のキノコ275』の誌面
旧版『日本のキノコ262』アカヤマドリの誌面
新しくなった『新訂 日本のキノコ275』の誌面

本格的なキノコ狩りの季節を前に、この図鑑で予習するもよし、見つけたいキノコに想いを馳せるもよし。旧版から大幅に進化したキノコ図鑑を、楽しみながら活用していただければ幸いです。


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