見出し画像

ネイティブライクへの道〈10〉~私の大学入試改革案(同僚からは総スカンの巻)~

Welcome again to "A Journey to a Native-Like Speaker of English"! 

このシリーズは、ELSA Speak という発音トレーニングアプリをほぼ毎日使うことによって、私の発音がどのくらい改善されるのかをレポートするものです。このアプリは、Hikaruさんの記事で初めて知りました。

前回の投稿から今までの私の進捗状況

10月29日(木)85%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音85%, 流暢性87%, イントネーション76%, 強勢98%)

10月30日(金)85%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音84%, 流暢性87%, イントネーション76%, 強勢98%)

10月31日(土)85%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音85%, 流暢性87%, イントネーション76%, 強勢98%)

11月1日(日)85%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音85%, 流暢性87%, イントネーション76%, 強勢99%)

11月2日(月)85%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音86%, 流暢性87%, イントネーション76%, 強勢99%)

11月3日(火)85%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音86%, 流暢性87%, イントネーション76%, 強勢99%)

11月4日(水)86%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音87%, 流暢性87%, イントネーション76%, 強勢99%)

個々の音素の発音もまだまだ課題があるのですが、イントネーションがさっぱり良くならないことの方が問題だと思い始めました。

大学院で英語教授法をやったときに、「非ネイティブ・スピーカーの話す英語をネイティブ・スピーカーが聞いたとき、個々の音素の発音よりも、リズムやイントネーションの方が、foreign accent の印象を与えるか否かに大きく関わる」っていうことが実験で示されたっていう論文を読みました。

平たく言うと、細かい発音が間違えていても、リズムやイントネーションが正しければ、ネイティブはあまり違和感を感じないけれど、細かい発音が上手でも、リズムやイントネーションが下手だと、ネイティブは「こいつの英語は外人っぽい(非英語圏から来た人っぽい)」と思うってことです。

大学時代に通っていた英会話スクールのアメリカ人講師から、私の英語は monotonous(一本調子で抑揚が無い)なので、日本人っぽいと言われたことがありました。

きっとジャズとか歌う練習すると良いと思うのですが、何せ、音楽の先生に何度も見放された音痴なので…(笑)。(ちなみに、運動もド音痴(笑))

ま、とにかく、楽しみながら頑張ります。

私の身勝手な大学入試改革案(英語だけ)

前回予告してしまったので、書かざるを得ませんね(笑)。ま、笑い話と思って、あまり真剣に受け取らずに読んでください。もちろん、ご意見や感想は大歓迎ですが、炎上は避けたいので(笑)。

私はね、ずーーーーーっと前から考えているんですよ。大学入試に英語は無くていいんじゃないかって!私立文系なら社会科と国語、私立理系なら理科と数学、国公立でも英語以外の筆記テストで選抜してほしい

筆記テストで英語力を測ろうとするから、どうしても、英語を数学みたいに教えるようになってしまう。

今、大学入試は4技能を測る民間テストを大学入試に組み込むようになりつつありますが、それには無理があるというか、公平性を維持するのが難しいと思います。

もっと言うと、英語を芸術科目の中に入れてほしい。今、公立高校では、多くの場合、音楽・美術・書道の中から1つ選ぶけれど、そこに英語も入れてほしい!「音楽・美術・書道・英語」から1つ選んで学習するの。

私は、4技能(4 skills)を重視した英語は、知識というよりも体を使う技能(スキル)なので、芸術科目や体育に近いと思っています。

こう言うと、同僚の多くは、「入試科目でなかったら(必修科目でなかったら)生徒は英語を勉強しなくなる!日本人はもっと英語ができなくなる!」って言います。

でも、そもそも、4技能型の英語でも、高校時代に週数時間授業を受けただけでは(家でも英語漬けにならない限り)、その技能は長持ちしません。数か月から1年くらいで失われます。

ましてや、いまだに多くの高校で実践されている(私も例外ではありません)訳読と文法中心の筆記テスト向けの英語は、高校時代に詰め込んだって…。

大人になってまた学び直している方々がたくさんいらっしゃるではないですか!(私はそういう方々を心から尊敬しています。)

(誤解無いように言いますが、私は文法を教えるのも大好きです(笑)。仮定法とか関係代名詞とかについて、生徒の大半が寝ていても、視聴率10%でも、楽しく一人で話しています(笑)。)

学生時代に家でも英語漬けになったって、私はそれを実践したけれど(この記事の最後の私の学習歴を参照)、子供を産んだ後、(アメリカの子供用ビデオ以外に)英語に1年近く触れなかったら、見事にしゃべれなくなりました(笑)。

TOEFL 660点と英検1級取って、アメリカの大学院に1年留学した後だったけれど、育休明けには見事に英語を話せなくなった!慌てて、NHKラジオ講座を再び聞き始めました。

ピアノを習っても、やめて1年経ったら、かなり弾けなくなるのと同じです。サッカーでも同じ。

要は、高校時代に無理して英語をやらせたところで、生徒は社会人になるまでその知識や技能を維持できないのです。人間とは、そういうものです。母語でないのですから、身体的に大人になってから学んだ第2言語は、使っていないと失われてしまうのです

だから、私は、大学入試に英語を入れない代わりに、大学の卒業要件に、TOEIC(または TOEFL)何点以上とか、各大学が設定すれば良いと思っています。

大学生になってから英語をガツガツやらせた方が(高校生の間にやらせるよりも)、社会人になるまでの時間が短いから、社会人になってからまだ少しは英語の技能が残っています

はい、今日はこの辺で。

よろしければ、こちらものぞいてください。

That's all for now! See you next time! Until then, keep practicing!

「ネイティブライク」という言葉について… native-like という形容詞で、「ネイティブ・スピーカーではないけれど、それに非常に近い」という意味です。
「ネイティブ・スピーカー」という概念について… 応用言語学者の中には、ネイティブ・スピーカー至上主義(native speakerism)を批判する人も少なくありません。私も、ネイティブ・スピーカー至上主義は支持しません。私がこの記事で「ネイティブライクになりたい」と言うのは、発音練習が私の趣味だからです。英語はいろんな文化的背景を持った人たちがコミュニケーションのツールとして、第2言語として使うものですから、その人たちの第1言語(母語)に影響された英語(訛りのある英語)が使われるのは当然のことです。訛りのある英語も、アメリカやイギリスのニュースキャスターが使う英語も、言語として優劣は無いと考えています。世界には、native speaker の英語教師よりも non-native speaker の英語教師の方が、はるかに数多く存在します。私もその non-native speaking teacher of English であることを誇りに思っています。
私(1970年生まれ、インターネットが登場する前に大人になった)の英語学習歴… 子供英会話教室(当時はまれ)に通ったのがきっかけで、中学生頃から自分で英語漬けの生活を始める(中学校での壮絶ないじめからの逃避願望もあった)。NHKラジオ講座、文化放送「百万人の英語」、FEN(在日米軍ラジオ放送)、アメリカ映画、アメリカの十代向け雑誌など。フツーの公立中に通いながら、中2で英検2級。高校は海外帰国生が全生徒の3分の2という私立高校(ICU高校)で、アメリカ英語の洗礼を受ける。帰国生に負けまいと英会話スクールに通う。高2で英検準1級。高3で英語の先生に帰国生と間違われて内心ガッツポーズ(笑)。大学(ICU)で英語専攻。英会話スクールにも同時に通う。大学2年で英検1級。アメリカ人の教授について卒論も英語で書く。アメリカの大学院に1年在籍、アメリカ史を専攻して挫折して帰国。高校の英語教員になり、25年。その間、TOEIC 980点、通訳ガイド(通訳案内士)、TESOL(英語教授法)修士号(Temple University Japan)を取得。NHKラジオ講座は中学生以来、時々ブランクはあるけれど、聞いている。今は、アメリカのリアリティ番組にドはまり中。Podcast も好き。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?