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ある高校英語教師のひとり言〈26〉~自分の息子の就活 Part 2~

Hi everyone! Welcome back to my room! 
昨日こちらの記事を投稿しましたが、今回は Part 2 として、私が息子の就活を通してわかったこと、再認識したこと等を語らせて頂きたいと思います。

(1)持続可能な趣味をもつことの意義

流行り言葉みたいですが、ここで私が言う『持続可能』の意味は、①歳をとってもそれを続けられる、②それを通じて自分を高められる、③それをやる仲間、コミュニティが形成できる、という意味です。

息子のブラジリアン柔術がまさにそれでした。特に③に関して、この趣味を通じて、何人もの社会人の先輩方と仲良くしてもらい、歳上の方々と話すのに慣れたことが、就活の面接でも有利に働いたようです。

また、これは私自身の経験を振り返っても納得なのですが、『好きなことを続けたい』と強く思うと、他のことも(多少嫌なことでも)、頑張れるんですよね。

大学入試の受験勉強を先延ばししていた息子が、公務員試験対策では早くからやる気になったのは、そのためだと思います。

私自身も、愚痴を言いながらも25年以上高校教師をしているのは、高校生に英語を教えるのが好きだから、その為に、学習指導以外のやりたくない仕事も我慢できている、ということだろうと思います(笑)。

私は実は格闘技は嫌いだったので、息子が幼い頃、空手を習いたいって言った時、考えもせず、ダメって即答したらしいです。(私は覚えていないけれど、息子が今だに根に持っています(笑)。)まさか、格闘技が「やる気スイッチ」を入れてくれるとは…意外でした(笑)。

(2)面接試験の難しさ

面接試験って、得意な人と不得意な人に分かれやすいと思います。私は大の苦手です(笑)。息子は、得意な方みたいで、良かったです。

私がなぜ苦手かと言うと…。初対面の人と話すのは大得意なんですが…。それがかえって仇になるパターン。

つい、本音が出てしまうんですよ。心を開き過ぎて、その場に相応しくないことも、ポロッと言ってしまう(笑)。

例えば、アメリカの大学院を中退して帰国して初めて勤めた私立高校に勤務しながら、公立の採用試験を受けていた頃の話(20代後半)。

その面接試験で、なぜ公立に転職したいのか聞かれて、勤務中の私立高校の悪口を言ってしまった‼️何てバカなんでしょう‼️Unbelievable!!

私が今勤めているところの、公立高校教員採用試験の英語は、同期の教員によると、90年代後半は倍率が20倍あったそうです(私はよく覚えていませんが)。でも、一次試験の筆記試験でごっそり落とされ、二次試験の面接では少ししか落ちないので、私は面接を舐めていました(笑)。

それにしても、バカですよね(笑)。

こんな態度だったので、私は一次試験は特に対策しなくても通りましたが、毎回二次でコケて、2年連続補欠合格。

これはまずい、と3回目のチャレンジの前に、予備校の面接対策講座を受講して、初めて分かりました‼️

素の自分そのままではダメなんだ!本音を言ってはいけない(ある意味、面接官も本音を求めていない)時もあるんだ!って(笑)。

嘘をつくのとは違うけれど、自分は面接官が求めている人材だ、自分は貢献できるってことを、話を膨らませて(笑)、アピールする場なんですよね、面接試験は。

それがやっと分かって、3度目に正規合格して、今があります(笑)。

息子の方は、その辺が最初から分かっていたようです…。多分、次回の記事(Part 3)でご紹介する、ネット上の、偉大な先生方の動画を見て学んだからでしょう。

そんな彼でも、面接カード(志望動機や学生時代に力を入れたこと等を書いて提出し、面接官はこれを見ながら質問する)を、各自治体や職種に合うように埋めるのは大変でした。私も一緒に考えました。偉大な先生方の動画で学びながら。

いや〜、面接対策もなかなかハードでした。でも私も、自分の職場での進路指導に活かせそうなことを、いろいろ学べました。

ちなみに、今になって、なぜ公立学校事務室の職員に、教員に対して横柄な態度を取る人が多いかリアルにわかりました。だって、最近は、教員採用試験の倍率は2倍くらいだけど、行政職の倍率はそれよりもうーんと高いもんね(笑)。これは冗談!

(オマケ)公務員試験の仕組みの不可解な点

Part 2 のおまけとして、私が全く知らなかった、多分これを読んでいる皆さんも、家族やお友達に公務員試験を受験した方がいらっしゃらなければご存知ないのでは、と思われる、公務員試験、特に国家一般職の選考過程のおかしなところについて、説明せてください。

国家一般職の選考過程は、建前は以下のようになっています。

一次試験→合格発表→二次試験→合格発表→官庁訪問→(志望した官庁で)採用面接

簡単に説明すると、一次試験と二次試験は、受験者全員を(志望する仕事や官庁に関係なく)人事院というところで、全員平等に選考します。それに合格した人が、官庁訪問をして、志望先を固めて、その志望する官庁での採用試験に臨み、合格したら採用、ということです。

それが、実際に行われているのは…

一次試験→合格発表とピッタリ同時に官庁訪問予約開始→官庁訪問(実際は、多くの官庁において採用面接を行い、「内々定」または「仮内々定」を口約束)→二次試験→合格発表直後に、採用面接という名の意向確認

こういうことが起こっているのです!官庁訪問という名のもとに、実質的な採用面接、内々定の口約束を、二次試験前にやってしまうのです!だから、どういう悲劇がおこるかというと…。

内々定がほしくて、官庁訪問に多大な時間と労力とお金(交通費も大変)を使って、何か所も回って、内々定を取り付けたのに…。ふたを開けてみたら、二次試験で落ちていた!だから、官庁の内々定は水の泡。

二次試験を運営する人事院(これもまた官庁)は、誰が内々定を取ったとか、そんなことは知りません。というか、本当はまだその時期に内々定を出してはいけないことになっているので、本当は実態を知っているくせに、知らんぷり。

私も親バカなので、息子が仮内々定をもらってきたら、ジーンズがびっしょり濡れたのに(昨日の記事参照)、思わず喜んでしまいました。

でも、ツイッターなどで他の受験者の様子を読んでみると、上記のように、官庁訪問の努力が水の泡になって嘆いている若者も少なからずいるようです。息子はたまたま運が良かったと思います。

何でこんなトンチンカンなことが毎年繰り返されているかというと…これは、私と息子の推測ですが、国家総合職(いわゆるキャリア官僚)受験者の官庁訪問の時期の直後に、一般職の官庁訪問をやりたくて、尚且つ、受験者を青田買いした方が楽だから、官庁訪問でこっそりと採用面接もやってしまうのかな、と思いました。

ちなみに、国家総合職では、このようなことは行われていなくて、建前通りに進んでいるようです。(私の息子は受験していないので、ネット上の情報しか分かりませんが。)

誰かに何とかしてほしくて(何ともならなそうだけれど)、ここに書いてみました。

はい、今日はここまで!また、近いうちに Part 3 として、私の尊敬する講師の先生方の紹介をしたいなぁと思います!お付き合いしてくださって、ありがとうございました!

Thank you for reading! See you next time!




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