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J eigo J ジューンとジェフの英語珍道中〈12〉~外国語訛りはカッコイイ~

Welcome to "J eigo J," our silly journey of language learning!

英語オタクおばさんのジューンです。このシリーズでは、私のパートナーのアメリカ人おじさん、ジェフとのやりとりで気づいた、面白い(と私が思う)語学学習や異文化理解にまつわるエピソードをご紹介しています。

突然ですが、皆さんは、ご自分の日本語にいわゆる「訛り」があると思われますか?だとしたら、それについて、どう感じていらっしゃいますか?

今日ジェフと彼の主治医の先生のところへ、いつもの薬をもらいに行きました。そこで、ジェフが "Genki" という日本語のテキストを買って勉強を始めてから、日本語学習に対して以前よりも前向きになったことなど、話しました。

そうしたら、主治医の先生が、ご自分のイギリスでの経験をお話ししてくれました。

イギリスで、自分の英語がぎこちなくて劣等感を感じていたけれど、現地でできたギリス人の友人が、「でも、外国訛りの英語ってカッコイイじゃん!」って言ってくれて、何だか勇気が出た、というお話。

だから、英語訛りの日本語もかっこいいんだから、気にせずドンドン日本語を話すようにしなさい、というアドバイスでした。

外国訛りに限らず、「訛り」または「方言」って、ある特定のイメージが、良くも悪くもついてまわりますよね。

私自身は、東京生まれの埼玉育ちなので、私の日本語は東京弁がベースになっているのですが、両親の影響で信州弁も入っています。特に母親は、上京して50年以上経った今も、信州弁がかなり残っています。東京で働いていた時に、上司に、お客さんと応対する時は信州弁を出さないように言われたそうですが、「なかなか直せなかった」と言っていました。

私の話す日本語の、いくつかの単語の発音が東京弁と違うのは、母親の影響だと思うのですが…。例えば、「家庭科」と言う単語を、フラットに発音するのが東京弁だと思うのですが、私はつい最近まで、「かていか」と、「てい」の部分を高く発音していました。自分の生徒にいちいち突っ込まれて、面倒くさいので、この単語だけは、意識して矯正しました(笑)。

社会言語学という、言語を社会とのかかわりから研究する分野があります。そういう観点から「訛り」(accent)や「方言」(dialect)を見てみると、結構面白い。

因みに、accent と dialect の違いについて言うと、一般的には、「accent は、発音における違いを言うが、dialect は、発音だけでなく、語彙や文法も含む」ということです。

社会言語学的な視点というのは、例えば、アメリカで放送されている化粧品のテレビコマーシャルで、ナレーションがイギリス訛りの発音であることに気づくと、「視聴者はアメリカ人なのにわざわざイギリス訛りを使うとは、その方がオシャレな感じがするからだろうな」と分かるわけです。

ここで前提になっているのは、アメリカ英語もイギリス英語も「方言」の1つである、ということです。以下の Wikipedia の記事では、アメリカ英語もイギリス英語も日本人の英語も dialects of English (英語の方言) の1つとして並べられています。

ちなみに、ジェフの話す英語は、Midwestern American English という dialect です。これは、General American とも呼ばれる、テレビのナレーションなどで好まれる「平均的なアメリカ英語」です。

ジェフに、例えば、南部訛りの英語(Sothern American English)を話す人は、ニューヨークやロサンジェルスのような大都市に引っ越した時、その訛りを隠そうとしたりするのか、聞いてみました。すると、やはりそういう傾向はある、とのこと。

どんな言語も方言も、優劣は無くて、ただ「違う」だけだと私は思います。「ところ変われば品変わる」と言うように、食べ物が地域や文化によって違うのと同じだと思います。

しかし、先ほども言ったように、方言や訛りには特定のイメージがついてまわるので、厄介なのですよね。そして、食べ物と違って、その人が口を開いたとたんに明らかになり、それ以降ずっと、レッテルのようについてまわるから。

私自身は、General American English になるべく近づけるように目指していますが、それは個人的な趣味です。今のままでもアメリカ(やその他の国)に旅行した時には困らないので、良いと思うのですが、発音練習が好きだし、アメリカ英語になるべく近い英語を話したいのです。(帰国子女でも何でもないので、まだまだ発展途上ですが。)

それに、私は高校の英語教師なので、教材やテストで流れるネイティブスピーカーになるべく近い発音をすることが、生徒の助けになるとも考えています。(でもその反面、日本語訛りの英語を堂々と話す先生がいることも、ロールモデルとして意味があると思います。)

一般的には、日本語訛りの英語でも、旅行やビジネスで目的を果たすことができるなら、それでいいと私は思います。

ジェフが日本語の「ラリルレロ」の発音で苦戦している(特に「リャ・リュ・リョ」が難しい)のを見ると、私達が R の発音で苦しむのは当然だと思います。

何が言いたいのかよく分からない文章にまたなってしまいましたが、ま、英語にせよ日本語にせよ、語学学習は一生の友達ですので、気長に気楽に付き合いましょう、ということで。

よろしければ、こちらものぞいて見てください。私のオタクな英語学習歴が最後に載っています。

また、こちらはアメリカ英語の発音コーチのトマトモヤさんです。アメリカ発音を習得したいと思っている方は、是非、この方の YouTube をご覧になってください。アメリカ英語の発音方法について、日本語の発音との根本的な違いから解説なさっています。

Ok, that's all for now! See you next time! Until then, keep enjoying your life IN ENGLISH!!


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