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ひねくれ者のフランス人が書いた写真の本だよー

今のアングロ・サクソン主体の地球文化の中で、フランス人がかえってそのひねくれ者根性で独自性を発揮していると思うのは、私だけの感覚でしょうか?ウディ・アレンの映画の中で、ハリウッドには受け入れられない映画をフランス人が高く評価してくれたー、と狂喜乱舞する場面があったと記憶していますが、かようにフランスの感性は独特なものがある。愛や性に関する規範も大いに違うようだし…。

そうフランス人が写真について書き連ねた本を、同じくひねくれ者の日本人たる私が愛読している。

この本がそうである。フランスの長老作家・ロジェ・グルニエが、さりげなく書いた本がこの「写真の秘密」である。

ロジェ・グルニエ

この本には、官能がある。愛する女の肌を慈しむような滑らかな感覚がある。こんな感じで、写真のことを大切に考えることが出来ればいいなーと思うのだ。

表紙は、かのブラッサイであります。パリ14区サン・ジャック通りに立つ自写像です。

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「論」より「官能」、あるいは「感性」。そんな言葉を、この本に贈りたい。

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