朝を制する者は一日を制す（2022年1月24日～30日）

1月24日（月）曇り

今日は久しぶりの外食。宇野にある、ピッツァとワインがめちゃめちゃおいしい「VOGA」というお店で、お好み焼きをたらふく食べた。この日だけ、ワインとお好み焼きを提供している「LOVE SONG」さんが間借りという形で出店していたのだ。←LOVE SONGさんは念願のお店オープン初日に被災してしまい、クラウドファンディング実施中なのでぜひ…！！

店内にはやけに懐かしい音楽が流れていて（曲名と歌手名が頭にパッと出てこない歌謡曲の数々）、それが妙に心地よかった。懐かしいものはやっぱり癒しだ。お好み焼きとワインという組み合わせも初めての組み合わせだったけれど、ソースのしょっぱさとワインがマッチしていてお祭り気分で酔ってしまった。

友達とおいしいご飯とお酒を愉しみながらくだらない話でケタケタと笑って、そうだ、こんな時間のために生きてるんだったと思える夜だった。

1月25日（火）曇り

なんだか最近はぼんやりとする日が続いている。仕事でも小さなミスをちょこちょこ繰り返してしまい、落ち込む（ミスする時ってどうして続くのだろう）。私の周りでは、何かミスをしたときに「さとー、ばかやろうポイント獲得です！！！」と申告する文化があるのだけど、自分からすぐに謝れる・周りもそれを責めない雰囲気があり、このポイント制度に助けられている。

同棲しているといいのは、仕事で凹んでも必要以上に落ち込まないことだ。家のドアを開けた瞬間、いとも簡単にスイッチを切り替えられてしまって自分でも驚く。

サボっているわけじゃないのに、なんだかうまくいかないなぁという時こそ、粛々と、私ができることをやっていきたい。

1月26日（水）曇り

今日は母の命日。毎年のように、朝に秋田のおばから届くLINEで気づく。おばに言われるまで気づかない自分に呆れてしまう。あの日から、もう8年。普段は時間が経つのが早い早いと言っているけれど、家族4人で暮らしていた8年前は遥か昔のこと、うん10年と前のことのように思える。

高校卒業とともに秋田を飛び出し、兄を産むまで資生堂に勤めていた母。妹であるおばにとって、「お姉ちゃんはずっとこんなイメージだった」と、資生堂150周年の企業CMをリンクで送ってくれた。

私にとっての母も、同じだった。私が自称千葉の渋谷（千葉県柏市）にいた頃から、東京に夢を馳せ、早く大人になりたくて仕方なかったのは、母から聞く話から、「社会人はどうやらものすごい楽しいらしい」という希望を受け取っていたからだ。それと同時に、女の人は結婚や出産によって自由がなくなってしまうんだなぁという怖さも感じていた（今はそんな風には思わないけど）。毎年この日は、母が今の私を見たらどう思うだろう、と考えてしまう。

夜に観た『チック、チック…ブーン！』はミュージカル映画の愉しさを思い出させてくれた。やっぱりミュージカルに込められたエネルギーって凄まじい。裏にある並々ならぬ努力が作品の中にぎゅっと凝縮されていて、観る人の心を震わせる。ストーリーはシンプルだったけれど音楽とパフォーマンスに圧倒された。

1月27日（木）晴れ

今日は遅くまで仕事をうんと粘って、気持ちのいい一日だった。

最近は彼の帰りが早くてうれしい。毎日彼と一緒に暮らす感覚が「当たり前」になってきた。全然当たり前じゃないからこそ、当たり前になっているような状況がものすごく尊くて、幸せ。

1月28日（金）晴れ

今朝は、彼と一緒に試みた“新しい目覚ましの設定方法“が大成功し、1日中凄まじい集中力を保てた。「前世はたぶん熊だから冬は休みたい」とか言い続けてきたけれど、朝を制する者は1日を制す。最近ぼんやりとしてしまっていたのは、目覚めがズルズルしていたからだ。今なら朝活伝道師にだってなれると思う。

1月29日（土）晴れ

今日はやさしいお姉ちゃんのような友達と近所のお菓子屋さんへおでかけ。女友達とのおしゃべりは愉しい。私が彼女を好きだなぁと感じるのは、やっぱり「おもしろいお姉さん」だからだと思う。楽ばかりではないはずの生活の中で、なんやかんやユーモアとやさしさを最優先できる強さがかっこいいと、会うたびに惹かれるのだ。

夜は、彼の職場に新しくできたサウナをお試しで入らせてもらった。これがもう、想像を大気圏突破するほど飛び越えて、すんばらしい体験だった。

高温サウナと水風呂を交互に入るなんて（ましてやこんな極寒の季節に）体にいいはずがない、風邪ひいちゃう！！とサウナに対してはやたらと慎重派な私だったけれど、完全に新しい扉が開けた。

ほのかに柑橘の香りがする空間でじわじわと汗をかき、水風呂はエイヤ！で飛び込んでしまえば全然怖くなかった。ポンチョを被れば不思議と身体は温かく、外気浴で眺める空からは無数の星が落ちてきそうだった。春は夜桜と共に楽しめるみたいで、今から桜の季節が楽しみ。

私のサウナ初体験（銭湯のそれでなく）がだいすきな場所でよかった。初めての経験をするって、人生を楽しむためにやっぱり欠かせないもの。

1月30日（日）晴れ

この頃は心の矢印がもっぱら内側に向いていた。身体すらも家にひきこもりたがっていて（単純に寒いからというのもあると思うけれど笑）、新しい出会いよりも信頼している人との時間を、現業を深める時間を、というモードだった。SNSでは何ひとつ発信する気になれず、本当に大人しく、平和に過ごしていた。

全ては揺り戻しがあるからどうせまた外にガツガツ繰り出したくなるだろう、今はそういう時なんだなと思っていたところ、今日はとってもうれしい出会いがあった。

岡山でブランディングや編集をしている女性との打ち合わせだったのだけど、その方はものすごく真心を込めて仕事をし、真剣に生きている方だった。近くにこんな年上の女性がいるだなんて、心強い。人の話を聞くことは、自分自身と向き合うことにもなる。話す中で、私がブランディングを仕事として選んでいる所以は、「らしくないもの」があったときに気になってしまうからなんだと思った。「イケてない」ではなくて「らしくない」もの。みつをも言っていたように、トマトはメロンになろうとしなくていい。トマトがトマトらしく光るために、できることをしたい。

岡山に来てから、「ご縁があって」という台詞を口にすることがぐっと増えた。それはとても幸せなことで、ご縁がご縁を呼ぶような仕事を続けていきたいな。