今はただ、おじさんに癒されたい/『私の家政夫ナギサさん』

ここのところしんどい事が多くて引っ張られてしまうので、火曜日夜10時が楽しみでならない。

『私の家政夫ナギサさん』だ。

先週第3話で、メイ(多部ちゃん)が家政夫のナギサさんを頼りたくて思わずつぶやいた「おじさん……」のひと言が耳から離れないまま1週間。長かった、1週間(泣)。

猫村さんといい、テレビでの最近の家政婦(夫)さんは癒しの時間を与えてくれる。あ、ミタゾノさんは破壊からの再生で、“見た!”や“ミタ”と同じ部類の家政婦(夫)さんなので、癒しとはちょっと違う。

家政夫のナギサさんを演じている大森南朋さんと言えば、スーツを着た刑事とか裏の人とかそういうイメージで。優しいような怖いような、ちょっと何考えてるかわかんない役が印象に残っているんだけど、ナギサさんは完全におじさん。ほっぺの肉とか表情筋の使い方とかがおじさん。走り方も、なんかおじさん。徹底的におじさんなのだ。

そんなおじさんが、いつもと違うメイの様子に気づき、「何かあったのですか?」と訊いてきて、喜んだり心配したり。部屋の片づけはもちろん、健康を考えた夕飯づくり、メイが食事するのを気にかけつつキッチンの掃除……と、時間内にすべての作業を終わらせる。そして、メイ次第では仕事やプライベートのアドバイスまで。ナギサさん、最高! 

家族でもない、友達でもない。業者さんだけど、そうでもないような。独特の位置にいる家政夫のナギサさん。メイの部屋が(同僚・薫の部屋も)「こんな広い部屋に住めるのか?」ってぐらい非現実的であろうとも、そこにナギサさんがいればそれでいい。そしてひたすら多部ちゃんが可愛いからそれでいい。


第4話ではナギサさんの出番が少なかったので、少々おじさんの放つ癒しが足りなかった。代わりに、瀬戸康史さん演じる爽やかな癒し・田所さんが頻繁に登場。終盤では、彼がメイの口元に付いたマヨネーズを指で拭き取る顎クイ・マヨキュンが投入されていたけれど、あれは『恋つづ』の教訓なんだろうか。

次回予告によると、何やら田所さんにも人には暴かれたくないヒミツがある様子。ま、まさかの子供がいたりとか!? 田所さんは原作には登場しない人物でいろいろ想像できるので、これからどんな関係になっていくのか楽しみだ。

そうは言っても、個人的にはナギサさんの出番が少ないと癒しが足りなくなる。もちろん田所さんも素敵。でも今欲しいのは、爽やかな癒しじゃなくて、のほほんとした温かなおじさんの癒しなのだ。ジワジワくる、ぬる湯の温泉のような。

ちょっと疲れているんだろうな(苦笑)。

次週も楽しみにしている。


この記事が参加している募集

私のイチオシ

記事を読んでくださり、ありがとうございます。世の中のすき間で生きているので、励みになります! サポートは、ドラマ&映画の感想を書くために使わせていただきます。