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俺のまひろ、ついに頭角を現す/大河ドラマ『光る君へ』第30回

また2週間、この気持ちで待たないといけないのか……。

(以下、ドラマの内容を含みます)

命を削った雨乞いの後、そのまま退場かと思っていたら生きていた、晴明(汗)。よかった。しかしすっかり老け込み、いや調べたら年齢的にこれでちょうどいいはずだけど、道長の寿命を10年もらっても、この干ばつに対する雨乞いがそれほど力のいることという演出なのだろう。祈祷を聞きながら、「あ、そうだ、晴明ってミュージシャンだった」と、うっすら思い出す。みんなたぶん忘れてるよね、ユースケ・サンタマリアさんがBINGO BONGOのボーカルだったことを。

道長は自分の寿命を10年差し出し、倫子は帝に「そっちから彰子に声をかけてください」と命がけでモノ申す。ここ数回の倫子の表情はとても硬く、これまでと明らかに違う。「こっちも命賭けてやってんだよ」と、道長に言いたげな顔。冷ややかな関係のまま数年経っているとはいえ、この夫婦は似た者同士だと改めて思った。倫子最強。しかし道長の心に別の女性がいて、皮肉にもその女性が書いた物語によって彰子と帝に進展があったら、立場的に微妙な気持ちになりはしないか。もし道長とまひろの関係を知っても、何も言えなくなりそうだ。

一方のまひろは、物語を書くことに夢中。これは半分仕事ということ? 母親にかまってほしい年頃の賢子は、どうやらまひろと違って漢詩などには興味がない様子。娘ができないことにひどくイラつくまひろを見ていると、私自身、母に毎日怒鳴られ続けたことを思い出してつらい。まひろは、おそらく賢子の「できない」気持ちが分からないのだと思う。これは毒親になりそうで不安……。

それでも賢子、火はダメ! いくらかまってくれないからといって火をつけるなんて、賢子、恐ろしい子!(違う!) 当時の家屋の造りを考えたら、とんでもないこと。この件については、まひろが烈火のごとく怒ったのは当然。ただ、カササギの話を燃やしたことについて、彼女は何も言わなかった。自分が好きなことに没頭し過ぎたのが原因だから、そりゃ言えない。まひろが複雑な表情だったのはそういうことだと思う。この時代、データのバックアップなんてできないものねぇ。燃えてしまったら何も残らない。また一から思い出して書くしかない。

さぞ落ち込んで、さすがに翌日は賢子に謝って親子の時間を取るのだと思っていたら。書くんかい。やっぱり不安、この親子。為時がいるからまだうまく回っているものの、いなくなったらどうなるか。いとに再度ガツンと言ってもらいたい。賢子を叱りつけるまひろの後ろで、いと、ものすごく何か言いたげな顔だったし。賢子は、ウイカさまとの方がうまくいきそうな気がする……などと思ってしまった。

書き始めたものの筆がなかなか進まない(当たり前)まひろの前に現われたのは、変装した道長だった。うう、こ、ここでまた2週間待つのかーーっ。

F4の会話で「為時の娘」が出たときの「ふーーん」顔に、静かにロックオンされている道長の心中を想像して、ちょっと笑ってしまった。「俺、知ってる。俺のまひろ」。晴明のことばとも合致する。変装しても、何がなんでも会いに行く(笑)。

次回も楽しみ過ぎる。


さて、今回の驚きは

・恋多き和泉式部、前衛的ファッションでクセ強め(好き)。
・伊周、まだ呪詛してた……。
・F4揃い踏みで、一瞬平安版BBQかと思った。西園寺さん家のテラス?(楠見が焼いてくれそう)

の3本です。

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