そうだ、社会ってこんな感じだった。
去年の春に乳がんわかって、
10月に全摘術の手術を受けて、
11月から今年の5月まで抗がん剤して
6月は放射線、7月から内服の抗がん剤 1年。
ホルモンの薬10年。
吐き気どめをもらいながらも
これなら働けるかな。と思って、
(ちょくちょく報告はしていたけど)
(抗がん剤中に1日だけ復帰したけど。)
職場復帰について相談をしてみた。
自分の希望も伝えつつ、
8月下旬からどうか連絡を入れた。
「しっかり治療に集中して、
働けそうだなと思ったらでいいよ。」
と、いつもそんな優しい言葉をかけてくれる。
去年の10月から急にいなくなったので
少しでも早く戻れるようにしないと
という気持ちでいっぱいだった。
治療が進むにつれて、
自分の想像していたよりも辛い現実。
抗がん剤やりながら働く人って本当にすごいと思う!
どんな業種なんだろうか。
私もデスクワークならできるんだろうか。
でも、デスクワークはした事がないし。
転職なんて正直気力がない。
だんだん仕事をしていた感覚よりも
がんセンターに通院する時の方が
仕事しているみたいな感覚になってくる。
“通院“するのは、
今の自分の仕事のようなもの。
当たり前だけどお金はもらえない、むしろ支払う。
なんなら治療のために買い足すことも多い。
そしてがんセンターでは
先生も含めみんな優しい。
患者は医療サービスを受ける側。
スーパーやコンビニに行っても
いつもお客さん側。
前置きが長くなったけど、
先日職場に連絡をしたら
9月から新しいスタッフが入るから、
10月からならいいよとのことだった。
“ゆっくり治療に専念して“
“しっかり治してね“って、
もしかして
前と同じように働ける様になったら
戻ってきてもいいという意味だったのかな。
しっかり治したいけど、
治療が全て終わるのは10年後。
先日スーパー銭湯で倒れてしまってから
体力に自信がなくなってしまった。
これって筋トレとかで戻るものなのかな。
前みたいにはもう戻れないんだと、
感じたばかりだった。
でも逆の立場で考えれば、
しょうがないのかもなあ…と思えたり。
余計な心配ない状態で
働いてくれた方がいいよなあ。
感染するから、と
忙しい時に入れないとか
言い出しそうって思われたかな。
私もクビにされないだけマシなのに
何を期待していたんだろう。
なんだか悲しい気持ち?
ショックな気持ち?になった。
上の見出しの写真がなんだか
勝手な心境に近いイメージだった。
パズルを上からのぞいている感じ。
社会の森の外から見てる感じ。
つまり森の外に生きている感じ。
そうだった、“社会“って“働く“って
こういう感じだった。甘くないやつ。
正直働けるか不安もあった。
復帰時期が伸びて、ホッとした気持ちもあった。
最近の副作用で下痢っぽい日もあると
こういうときはどうしよう、とか考えたり。
下痢止めを持ち歩くようにしようかな。とか。
逆にいうとここ1年の中では
体調が薬で調整できていて
仕事できそうかなと思えるくらい
調子がいいということ。
合法的に1ヶ月仕事に戻らなくていい。
(↑比喩です。)
じゃあ何をしようか。
そう考えてきたら復帰までの期間、
だんだん楽しみになってきた。
会いたい友人に会ったりしようかな。
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