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育児相談 ご飯やお風呂など嫌がる→親がイライラ→寝るの遅くなる問題。       大人の声がけと姿勢で解決。

久しぶりの投稿です。

最近受けた相談について、もしかしたら他のおうちの方も同じように困っているかもしれないと思い、共有します。4歳のお子さんのケース(家庭)です。

子どもが言うことを聞いてくれない状況の対応

Q:夜の忙しい時に、ご飯にしてっていっても「いや」、お風呂っていっても「いや」で言うことを聞いてくれない、だんだん自分(母)がイライラして空気悪いし、寝るの遅くなるし、の繰り返しで困ってる。

A:基本的な生活習慣に関しては、原則大人が主導で子どもにその可否をゆだねない。

声がけのコツは「やってよ!」というような感情をこめずに、「はーい、お風呂の時間。先行ってるね。」「ご飯だよ~」とあくまで淡々と、1回か2回声がけ。

動き始めは子どもの行動を待たずに、大人が食卓やお風呂の準備をし始めます。あとは子どもが自分で気持ちを切り替えるのを待つのみ。自分で来た時は淡々と受け入れます(遅いじゃんとか、反対に、来てえらい、とかいろいろ言わない)。

そして、食事やお風呂の時間を楽しく過ごします。大人がコントロールし得る中で、「このお皿とこっちのお皿、どっちで食べたい?」など、子どもに選択肢を与えることはありですが、「食べるの?食べないの?」という問いかけは、効果がありません。

来ない時は、「〇時になったら、ごはんは片づけるよ~」「お風呂、今来なかったら後で一人で入ってね」と最終宣告(?)を1回する。その後は放置。

来なかった時、後でごはんを出してあげたり、お風呂を入れてあげたりしなません。一見酷な対応だけど、大人が子どもに合わせて対応を変えたら、声がけの意味がなくなってしまうから。

この時に怒る必要はあまりなくて、テーブルを片づけて「もうご飯の時間終わっちゃったよ」くらい。「ご飯の時間に来なくて、食べられなかったね。明日は一緒に食べようね」という感じ。

大人は言動に責任を持つ

基本的な生活習慣に関しては、大人が子どもに対して話したことに責任を持つことが大事(帰ると言ったら帰る。おしまいと言ったらおしまいにする、、など)。そして、言葉で理解しにくかったり、何かに夢中で声がけが入りにくい時ほど、大人が先に望ましい行動を示すことが大事

ぐずられて子どものいいなりになったり、感情的に怒ったり、くどくどと何回も説得したり、子どものご機嫌とりをするような時間は、逆効果です。子どもが自分の思い通りにならなくて大泣きしても、かまいすぎなくてOK。

「困ったときほど、(大人は)困らない」

大人が困ると思うことを子どもがした時ほど、子どもは本来「よく生きたい」と願っているということを思い出し、大人の行動で手本を見せることを意識します。

「声をかけても、反応しない」という場合、子ども(の本来の願い)を信頼せず、(大人が困った!と思って)何回も声をかけるから最後まで動かない、というケースが多いです。

ご飯が一食食べられなくても、お風呂に一日入れなくても、困るのは大人ではなくて子どもであり、子どもが自分で困る経験自体が学びになります。このような最悪(?)の事態を想定してしまえば、不必要に「子どもを動かさなくては」というプレッシャーも減るかもしれません。

言いっぱなしの逆効果

今回の相談内容ではないのですが、声がけでありがちな例をもう一つ。

「片付けなさい」「全部食べなさい」と大人が言いっぱなしで、一緒にやろうとしないこと。年齢が低いほど、この声がけが逆効果になります。

言葉(認識)と行動(実感を伴った経験)がまだまだ一致していない低年齢の子どもたち。大人がその場で一緒になって、「最後まで片づけたぞ~(達成感)」「きれいになって気持ちいいね(感覚、価値観)」「ニンジンがカリカリでおいしいね(感覚)」など、言葉と行動を一致させていく時間が必要です。

この経験がないと、言葉の意味を実感を伴って理解することができないので、「言ってもやらない」という状況が発生しますが、これは子どもの責任ではありません。

目に見えないものを大切にすると、目に見える効果が。

小食のお子さんでも、大人や友だちと向かい合って食べるだけで、食べられる量はぐんと増えます。「食べなさい」と言わなくても。目に見える効果(全部食べる)でなく、目に見えない時間(ご飯を楽しく食べる)を優先すると、いつのまにか一つ上の段階へ登れる(成長)のです。


保護者の皆さんはすでにあの手この手と工夫しながら日々を乗り越えていらっしゃるし、ここに書いたことが全てにあてはまるわけでもないと思います(年齢・ステージによっても違いますね)。それでも、目に見えにくい時間の積み重ねの先に、目に見える効果が待っているから、大丈夫!ママ、パパ、頑張れー!というエールを送りたくて、今回共有しました!

ちなみに、相談してくれた方はその日のうちに「親主導で」「淡々と感情をこめずに」声がけしたところ、効果てきめんだったそうで、良かった良かった。一安心。

#宮崎県椎葉村 #子育て支援 #子どもの発達 #子どもの関わり方 #ご飯お風呂イヤイヤ




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