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メソメソしてる魂を正気にもどしてくれるー「自分の中に毒を持て」岡本太郎

自分の中に毒を持て/岡本太郎

恋愛で頭がおかしくなった去年ごろに影響を受けた1冊。「その恋愛してて最終的にどうなりたいん?」とかの次元ではなくて、「恋愛とは魂を燃やすことやで?おまえらわかっとんのか?」みたいなことが述べられており太郎わかってるやん!!!!とメソメソしてた自分を正気に戻してくれた本。自分の小説にも引用している。

人には人の魂があって、太郎と同じように激しく、情熱的にならねばならないわけでなく、自分にいかに集中するか?己の恥や弱さも受け入れて素直になれるか?みたいなとこの重要さもきちんと言及されてて。太郎に影響されて太郎みたいになるわけじゃない。自分に集中。それが魂を燃やすことや。と思えた。

どれだけ恋人同士でも、結婚してても、同じだけ好きだというのはありえなくて、けっきょくは恋愛なんてものは片想いだ。とか、相手が振り向いてくれるかどうかなんて夢で、相手を好きと思う気持ちだけが現実だ。とか。恋愛も芸術も別に考えたことはない、どちらも魂をぶつけるだけのことだ、みたいなのとか。そういう、自分がぐらついてる場合じゃなくて、どうせ恋愛するんやったらもっとBIGなLOVEやんけ?オマエ、メソメソやっとる場合か?みたいな気持ちにさせてくれる。誰かにどう思われたいとかじゃなく、いかに自分の中で愛を育てられるかみたいなことやん、ってすごいそのとき自分が正気にもどったきがしたんですよね。

同じぐらいの時期、岡本太郎展見に行った。中之島美術館。みなぎる生命力がぶるんぶるんとはじけてるような作品ばかり。東京の記念館もよかった。太郎のアトリエと庭?かわぴい!!好きなやつです。

最高にいけてる!みなぎりを感じる
(2022年秋、中之島美術館の岡本太郎展にて)



実はこの本。友人であり後輩でもあるYちゃん(本を売る時の屋号は @niwagurashi_books )が去年参加してたまがり書房さんの古本市で、私が客として行ったときに買ったもの。(今年は誘ってもらって自分も出店者として参加しました!)そのときちょうど、恋愛でうわあああってなってた私の姿みたYちゃんが「たぶん、心情とリンクするところがあるんじゃないかと」とオススメしてくれたのです。なので、今年の自分の一箱古本市(古本アパートメントという、長期間棚を貸していたくスタイルにて)の本にセレクトしたのです。こういう縁が面白い。

こうして太郎に、Yちゃんに、まがり書房さんにも、ゆるやかに影響されている。人との縁。機会。いいね。



「まがり書房」
大阪府池田市栄町8-1
平日13時〜18時
土日祝11時〜18時
水曜休
@magari_books_2

古本アパートメント
2023.7.23(日)〜8.6(日)

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