見出し画像

青空【詩】

気づけば空を見上げなくなった
気づけば海を眺めなくなった
気づけば星を探さなくなっった
気づけば風に耳を澄まさなくなった

気づけば何も感じなくなった
気づけば何も見えなくなった
気づけば何も信じれなかった
気づけば何も歌えなくなってた

喉の奥にはいつも
涙が絡まったまま
胸の真ん中のあたり
黒い塊になってた

気づけばいつも目を閉じていた
気づけばいつも唇を噛んだ
気づけばいつも涙が溢れた
気づけばいつも探し回ってた

気づけば今日も笑ってくれてた
気づけば今日も泣いてくれてた
気づけば今日も支えてくれてた
気づけば今日も

草の匂いが溢れて
風が耳に染み込んで
光が体を揺らし
青空が少しだけ見えた


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?