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インドの犬の話。

コロナ怖い🤮
札幌に住んでいるとコロナ蔓延のニュースや噂がうるさいほど耳に入ってくる。
そこまで不安を煽らなくてもよくない?
コロナは病気としての恐怖よりも社会不安としての恐怖のほうが大きくなってる気がする🤔

昨日、バイト先にお客さんほとんど来なかった...

カレー美味しいのになぁ、余ったら捨てるのかなぁとか考えてた。皿洗いながら。
店長が言ってた。「なまらひまだべ」
そう、なまらひま。

コロナ怖いからなー、お客さん来ないのもしょうがないよなー

そんなことを考えながら、ふとインドの犬のことを思い出した。

インドには犬がいっぱいいる。

インド行ったことない人にわかるように言うと、インドにはそこらへんに犬がいっぱいいる。木陰にはだいたい犬が寝てる。道路脇で子犬が遊んでる。
「oh doggy haha😆」
って言うインド人いっぱいいる。

狂犬病とか大丈夫なの??
たぶん大丈夫じゃないけど、現地の人は特に気にしてないみたい。

ヴァラナシっていう町のガンジス川沿いにも犬はいた。大きくて凛々しい犬。

これはガンジス川。かなり神聖。

これがその犬。犬なんてそこら中にいたのに、何故かこの犬の前で立ち止まってしまった。
たぶん、あまりにも気持ちよさそうに寝ていたからつい見入ってしまったのだと思う。

そんな犬を見つけたヴァラナシで意味もなくだらだらと過ごしていたある日のこと。
屋台の並ぶ市場に面した通りで交通事故が起きた。
人だかりが出来ていて何が起こったのかよくわからなかった。かろうじて目に入ったのは横倒しになった原付と、その周りで狼狽えている大きな犬。そして弱々しい子犬の鳴き声。

気持ちよく寝ている犬もいれば、こうやって突然の不幸に見舞われる犬もいる。

子犬の鳴き声がしなくなると次第に人は散り散りになり普段の市場に戻った。

幸と不幸は隣り合わせ。
生と死とも言えるかもしれない。
村上春樹のノルウェーの森にそんなことが書いてあった気がする。

コロナもそう。
つい先月までこんなことなかったのに、気づいたら死ぬかもしれない病気のことで大騒ぎ。
札幌でインドの犬のように日向ぼっこができる人なんていやしない。

気持ちよさそうに寝ていたあのインドの犬はいまどうしているだろうか。

そんなことを考えながら黙々と店内の掃除をしていた話。

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