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天の川と少年


もう七夕は過ぎてしまったけれども、今年は織姫と彦星は会えたのだろうか。

天の川は英語ではミルキーウェイという。
ギリシャでは天の川を乳と見立てたことからそう呼ばれだしたようだ。
天の川は天を流れる大河であるが、これは複数の恒星の集合体で、地球もその一員である太陽系が属する天の川銀河のことをそう呼ぶ。

銀河にも色々あって、アンドロメダ銀河や大マゼラン雲や小マゼラン雲など大量にある。大量というと、どれくらいかというと、数兆個と言われている。
アンドロメダ銀河は地球から、250万光年だとか、それくらい離れている。
1光年は9兆5000億キロメートルなので、途方も無い。
広大無限の宇宙にあって、あなたがもし悩んでいたとしても、それはとても小さなことだから気にする必要はない。
けれども、やはり人間の、あなたの心もまた宇宙よりも広い、別次元の存在だからどうしても辛い時には涙を流すのが一番の対処法だ。
人間の感情は流れるように、よく出来ている。

地球は天の川銀河の中の一つの星である。
私達は、天の川の中から天の川を見ているわけだ。
つまり、星々流れる川の水底で、その流れを見上げている。
その間にも星が誕生し、命が芽生えては滅ぶ。

地球は、或いはビー玉なのかもしれない。
たくさんの星がある中でも、今、この時、この宇宙の中で、このように奇蹟とも言える美しいコバルトのガラス玉は、地球の他にはないのかもしれない。
そして、それは神様とも呼ばれる少年の宝物で、その人のポケットからこぼれ落ちたものなのかもしれない。
川底で乱反射して、きらきらと輝いている。
私達は、いつも、その中で眠っているのかもしれない。

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