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文学と古書

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文学と古書の記事を中心に。
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#文章

私の夢  文章について思うこと

兎角言葉に世知辛い時代である。 言葉、というのは刃物であって、上手く扱わないと自分も怪我…

雪雪
1年前
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書店の文学コーナー、エンカウント率低すぎ問題

私は本屋さんを愛している。本屋さんか映画館さんが落ち着くのである。 本屋に行くと、まずは…

雪雪
1年前
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小説における魔術、或いは奇術

戦争から、きらめきと魔術的な美がついに奪い盗られてしまった。 とは、映像の世紀のナレーシ…

雪雪
1年前
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私は私でしかないのだから

世の中には優れた傑物がたくさんいる。 文章でもそうだ。なので、人は文章の巧い人を崇めて、…

雪雪
1年前
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神西清の『垂水』と谷崎潤一郎の『細雪』/大正昭和の貴族精神

神西清はロシア文学の翻訳者として識られている。 チェーホフの作品の戯曲の訳などで、三島由…

雪雪
1年前
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読者と作者

小説の書き方に関して、様々な人の意見があり、その中には、読者を想定して書くこと、読者に伝…

雪雪
1年前
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小説のレイヤー

小説にはレイヤーというものが存在する。 つまりは、文章藝術、或いは映像藝術などにおいて、物語が語られる時、 それを表層通り、額面通り受け取るのは稚拙な読み方であるということである。 大衆小説、通俗小説、というものは基本的にはレイヤーは少ない。それは、知識の要求や読み解きがノイズになるからだ。なるべくわかりやすく、最大公約数がわかるように、つまりはシンプルでかつ示唆に富まない。 小説とは、基軸となるストーリーが置かれて、そこに登場人物の抱える問題や関係性、状況などからテーマを

谷崎潤一郎と川端康成 文学の奇蹟

谷崎潤一郎と川端康成は私の好きな小説家の二人なのだが、二人は非常に似た作家に思われる。ど…

雪雪
1年前
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本屋パトロール

最近は本屋に行っても金がないから何も買えない。 然し、本屋があると、ほぼ吸い寄せられるよ…

雪雪
1年前
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オジリナルという虚構

オリジナル、オリジナリティ。 小説家志望、或いは創り手全般の大好きな言葉である。 そして…

雪雪
1年前
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文章で飯は食えない

吉田一穂の詩の代表作は『母』である。 吉田一穂は極北の詩人と呼ばれていて、貧乏だった。 …

雪雪
1年前
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