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2023.5.1 日本の技術の継承 三橋貴明氏

供給能力の毀損を食い止めろ!我々は家が建てられない国に住むのか?【三橋TV 第697回】 2023.05.01

https://youtu.be/Wg93VWgAMCs

1:23~


「原発」の「耐震化工事」が進む


三橋氏

さて、私、2011年3月11日に東日本大震災が起きました。
福島第一原発の事故があって、それで各電力会社の原発が停止しました。

高家氏
はい。

三橋氏
その後ね、電力会社は、そのいわゆる「耐震化の工事」をガンガン始めるようになったんですよ、原発動かすために。まぁ動いてないけど、ほとんど。

高家氏
はい。

三橋氏
で、いろんな原子力発電所を見学しました。そのうちの1つがね、「浜岡原発」静岡県の浜岡原発にお邪魔してですね、それでそのまぁ「耐震化工事」巨大な壁とか建てたんだけどね、のプロジェクトを見させていただいたんですよ。
でもすごかったよ、なんかね「秘密基地作る」みたいな、すごいプロジェクトだったんですね。

高家氏
はい。

三橋氏
で、その「中部電力」「浜岡原子力発電所」、確かね、あの時の数字で多分「2000億」とか「3000億」ぐらいかけて「耐震化をやる」と、「絶対安全なように」と、おやりになってたんですよ。
で「すごいなあ」と思ったと同時に、ちょっとショックなことを受けたのね、聞いたの。

あの、こんだけ巨大なプロジェクトだと、もうゼネコンさんとかの今の職員、あの従業員さんとかだと「マネジメントできる人がいない」

ところが、プロジェクトを進めれる「人」がいない


高家氏

ふぅ〜ん。

三橋氏
だから大プロジェクトの経験がある「引退した方を呼び戻してやっている」と、「やべぇなぁ〜」と。
そりゃそうなるに決まってんですよ、だって「公共投資をガンガン削って」きて、それで「大規模プロジェクトがずっとない」時代がもう四半世紀以上続いてるから、経験持ってる人引退しちゃってるんですよ。
でしょ?だってプロジェクトマネジメントなんて大体年配の方、やるじゃないですか。

高家氏
はい。

三橋氏
色んな経験持ってる方がおやりになって、で、そこで「公共投資」止まっちゃったから、その方が引退しちゃったらですねもうそこの企業、残ってないんですよ。ノウハウも、人材も、技術も、って状況になってたんです。

で「これはやばい」と、で同じような現象がいろんなところで起きてきて、それで「技能検証」が行われないから、いつの間にか我が国は「大きな橋を作れない」、あるいは「高層ビルを建てられない国に落ちぶれることになる」って事で、
「日本の発展途上国化が進むぞ」ってことで批判してたのね。
何を批判していたかというと「デフレ対策をやらない政府」ですよ。

高家氏
はい。

日本の「発展途上国化」が始まる?


三橋氏

「デフレ」だと「そうならざるを得ないでしょ」と、いうこと。ちなみに、藤井聡先生たちは、「衰退途上国」って呼んでたんだけど、同じなんだけど、「発展途上国化」の方が、分かりやすいかなぁ〜と思ったんだけどね、イメージ。

つまり、かつて我が国には、例えば、中国であったり朝鮮半島だったり、あるいは東南アジアにその「ODA」出して、企業送って 、それで「インフラを整備する」という事業をやってたのね、政府の事業として、支援事業として。
それでなんで、向こう側がそうしてもらわなくちゃいけないか?というと、

高家氏
技術がないから?

三橋氏
技術がないから、人材がないから、経験がないから、企業がないから、ということなんですね。(今、日本は)そっちの方向に行ってんじゃん。やがて私たちは「自分たちが必要なものを生産できなくなる」と、
多分ね、私一番最初に「やばいな」と思ったのはね、実は「農業」です。

「日本の農業」の「継承者」問題


「農業」高齢化進んでるじゃないですか。そのご高齢者だっていずれ、農業お辞めになるでしょう、と。
そうすると技能が継承されないままですね、農業の供給能力が消えていくわけですよ。
だから当時は、今もそうだけど、「デフレに悩んでいる」と、「需要不足」と。
ただ将来的には、これは「発展途上国化」して、「供給能力がない」、「足りない」んじゃなくて「ない」。結果、「外国の支援を受けなくちゃいけない国」に落ちぶれるよっていう論理的に必ずこうなるんですよ。

高家氏
はい。

三橋氏
ということ言ってたわけです。

高家氏
今、なりかけてます?

三橋氏
なりかけてます
、なりかけてますよ。 で、最終的にどうなるかわかりますかね。
つまり「技術がわかる人がいなくなっちゃった」と、そこでじゃあ「今から食料自給率を引き上げよう」と、やろうと。
でも「やる人がいない」、「わかる人がいない」若者はもちろんですね、農業の参入しようとするけど「技能継承されてないとわかんない、どうしよう」「外国から技術者を招けばいいんだ」

明治時代か?

高家氏
あぁ〜、ありそうですよね。

三橋氏
明治時代、実際そうだったんですよ、技術者が日本にいないから。
だから外国の方にお越しいただいて、教えていただいて、それを自分たちのものにするという、またそれなんだバカバカしい 。
もう始まっちゃってるんですよ。これ、残念なことに。

現場で働く人を大切にする日本に


「4月18日」
「現場で働くことで、家を建てられる国に戻す」というエントリー書いたんですけど、ここで取り上げた記事はですね、前もちらっと話したんだけど、「大工さん」です。
このね「大工さん」がね、かなりまずいことになってて、

続きはYouTubeで確認 🐾

https://youtu.be/Wg93VWgAMCs


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