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大迫傑(著)走って、悩んで、見つけたこと

この本を読んで大事に思ったことを挙げていきます。

きつい時は、きつい部分を明確にする。

太腿がきつい、呼吸が苦しい、精神的にきつい、など明確にすると楽になります。

「スタートラインに立つまでが試合」

試合中の考え方で結果が大きく変わることはありません。そこまでの準備が大切です。

必要なことをクリアにする。

毎日同じ事をしたり、自分に必要のない練習をしても、たいして伸びません。自分にとって必要な事を見つけましょう。しかし、それを見つけるのは容易ではなく、知識や考える力、時間がないと見つけられません。スポーツは頭が良くないと出来ません。

継続が大切

質を求めるには、ある程度の量をこなさないといけません。人間というのは限界を早めに作ってしまうので、自制心が必要です。「疲労があるから今日はやめとこう」と休めば、それが癖になっていきます。継続できる人とできない人とで、小さな積み重ねが、気がついたら追いつかないほどの差になります。

耐え=勇気=孤独

これは自分が考えた事です。
継続するには耐える事が必要です。ほとんどの人は「今日はやめておこう」という衝動に駆られると思います。そこで勇気を出して「今日は頑張ろう」と、やらないといけません。時に勇気のようなパワーが必要になります。この「耐え」や「勇気」は他人には見えません。周りから変な目で見られるかもしれません。周りを気にするよりも、自分に集中し、自分と対話することが大事だと気がつきます。極めていくなら孤独を選ぶようになると思います。

日々変わっていく環境の中で、どう自分の居場所を作るか

大迫傑は大学3年生の時にアメリカ、オレゴンに遠征し、その後、プロとしてナイキ・オレゴン・プロジェクトに参加しました。そこで環境の変化に苦しみ、始めは満足した結果を残せませんでした。どう考え、環境に変化したのか書いています。

挫折しないために。

折れない心を作るというより、折れないように工夫することです。継続が大切だと書きましたが、そのためには考えすぎない事が重要です。先の事を考えず、今必要なことを1歩1歩積み重ねる事が力になっていきます。

この本を読んで思ったこと

この本を読んで「意外と普通のことを言うんだな」と思いました。自分の中の大迫傑は「異端児」というイメージで、偏った考えをしている人だと思っていました。しかし、この本ではニュートラルな意見を述べています。彼自身の中で変化があったのでしょう。
指導者になりたいということも述べていて、中学生、高校生、そして親に対する意見主張もありました。
きっと彼は良き指導者になるでしょう。