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iPadさえあれば数学はできる(前編:アクセサリーとか編)

こんにちは。前の更新からだいぶ経ってしまいました。バタバタしておりましたが、元気です。

昔からよく「紙とペンさえあれば数学ができる」という話を聞く気がします。それだけだと論文を読んだりTeX打ちができないじゃないかと思うわけですが、僕は最近「iPadさえあれば数学はできる」とガチで思っています。僕自身大学院生の頃はずっとiPad(修士の頃はiPad mini 2、博士の頃はiPad Pro 9.7インチ)を使用しており、博士の頃は紙とペンはほとんど使っていませんでした。最近(2021年3月現在)はさらに良いアクセサリーやアプリが出てきているので、iPadだけで数学をやるのがさらに快適になったように思います。ですので、自分が使っている物を中心に、自分のためのメモがてら、皆さんと情報を共有したく思います。少しでも参考になれば幸いです。なお、自分はこういう電子機器系(?)のことに詳しい訳では無いので、用語の使い方がおかしかったりするかもしれませんがご容赦ください。また、こういういいのもあるよ!と教えていただければ幸いです。

前編でアクセサリー等を紹介し、後編でアプリ等を紹介します。

iPad でできること

その前にiPadでできる(と個人的に思っている)数学的活動をまとめておきます。詳しいことはこの前編もしくは後編で記述します。

・ノートをとる、アイディアをまとめる(Good Notes 5)

・書籍や論文を読む(Kindle, Good Notes 5, arXiv)

・PDFの読み込み、書き込み、書き出し(Good Notes 5)

・書類のPDF化(Adobe Scan)

・TeX打ち(Overleaf, TeXpadなど)

・発表のスライド作り(Overleaf, TeXpad, Keynote, PowerPointなど)

・簡単な計算(Wolfram Alphaなど)

・簡単なプログラミング(Pythonista)

・データのバックアップ(iCloud, Drop Boxなど)

などなど。ほとんどのことがiPadだけでできるように思います。

僕は今も基本的にはiPad Pro(11インチ)しか使用しておらず、iPadの資料を見ながらTeX打ちをしたいときや、重い計算をしたいときだけにPCを使っています。なお、以下ではPCを持っていないことを前提に話を進めていきます。また、2021年3月7日時点でのお話になります。

①iPad(必須)

iPadといっても色々ありますが、ズバリおすすめはiPad Proです。他のiPadとの一番の違いはリフレッシュレートと呼ばれるもので、ペンで描いた時の反応の速さを表す数値です。他の iPadが60Hzなのに対し、iPad Proは120Hzです。実際そんなに変わらないのですが、敏感な方はわかるかもしれません。水道水と天然水の違いみたいな感じです(?)。気にならない安く済ませたい方は他のiPadで良いかもしれません。

次に大きさは、iPad Proでいうと12.9インチと11インチの2種類ありますが、これは自分がどういう使い方をしたいかで考えていただければと思います。iPadにはSplit Viewという機能があり、これは画面を分割して2画面で作業できるものなのですが、片方をテキスト、片方をノートにしたときに12.9インチが一番観やすいです。しかし、12.9インチはでかいので、家で作業することが多い方向けかなと思います。僕は外で作業することも多いので11インチを使用していて、休日はショルダーバッグにiPad Proだけ入れて出かけることがあります。

あと容量は、数学をやることだけ考えると128GB以上ならストレスなく使えると思います。

また、ネット環境も整えた方が良いので、セルラーモデル(iPadだけでネットに接続できる)にするか、iPhoneでデザリングするか、ポケットWi-Fiを契約した方がいいように思います。僕はたまにPCも持ち歩くので、ポケットWi-Fiを使用しています。

②Apple Pencil(必須)

次にペンが必要になります。値段は高いですけど、やっぱりApple Pencilが一番良いです。充電も楽ですし、使い心地も最高です。ペン先も消耗するので替え芯も買っておいた方が良いと思います。充電などが不便ではありますが、一応スタイライスペンでも代用はでき、中でもmpioのスタイライスペンはマシだと聞きますので、安く済ませたい方はこちらを購入すると良いかもしれません。

③フィルム(必須)

フィルムは大きく分けてガラスフィルムとペーパーライクフィルムがありますが、数学をするならペーパーライクフィルムが良いと思います。描き心地が紙と変わらないのはかなり心地良いです。


いや、自分は画面をガラスフィルムで保護してiPadの画面の美しさを味わいたいんだという方は、取り外し可能なペーパーライクフィルムもあるのでそれを併用してみると良いかもしれません。


僕はめんどくさがりなので初めからペーパーライクフィルムにしています。

④充電器&モバイルバッテリー(ほぼ必須)

なんでも良いと思うのですが、僕はAnkerの充電器を愛用しています。これは充電器にもモバイルバッテリーにもなる優れもので、いつもこれだけを持ち歩いています。もう5年くらい使っています。そろそろ新調したいところです。

⑤キーボード(ほぼ必須)

キーボードはなくても使えますが、スライド作りやTeX打ちをする際に無いとめちゃくちゃ不便です。あった方が良いと思います。キーボードも色々ありますが、iPad Pro、iPad Airを使用しているなら、Magic Keyboard一択だと思います。値段は高いですが、トラックパッドも付いており、iPad ProがノートPCのようになる(とはいえ、さすがにPCと比べると少し劣りますが)ため、買う価値はあると思います。この記事もMagic Keyboardを使って書いています。僕はこのMagic Keyboardを手に入れてから、最悪ノートPCがなくても大丈夫になりました。Magic Keyboardの弱点を挙げるなら、可動域が狭いので、取り外しをしないとノートとして使えない(折り曲げられない)ところです。

接着面が広くなるので多少不便にはなりますが、それでも構わないという方はLogicool Folio Touch Keyboardが安くて良いと思います。iPad Pro 11インチ、iPad Air、無印iPadに対応しているものがそれぞれ発売されています。

⑥ケース(ほぼ必須)

iPadを守るためにケースは持っておいた方が良いです。ノートとして使いやすいならなんでもいいと思いますし、そもそもキーボードがそのままケースになっているものもあります。Magic Keyboardを購入した方におすすめのケースがあり、それはPITAKAのケースです。アラミド繊維を使用しているため衝撃に強く、iPadを下においた際にカメラを保護してくれるようになっていて、なんとMagic Keyboardにそのまま貼り付けることができます。Magic Keyboardは基本的にiPad Pro(もしくは Air)を裸にしないと貼り付けられないので、毎回外してノートとして使用するたびにケースに入れなおす必要があったのですが、このケースが登場してからはその手間がなくなりました。Magic Keyboardを閉じた時にiPadの周りが完全に保護されるようになる点も素晴らしいです。

⑦ハブ(必須)

オフラインの研究集会やイベントやオフ会等でスライド発表を行う際に、モニターに接続できるよう、HDMIやVGAの接続端子のあるものがおすすめです。Apple正規品は高いですが、しっかりしていると思います。僕はType CをHDMIに変換するコンパクトなやつと、HDMIをVGAに変えるちっちゃいやつを使っています(知り合いから頂いたものなのでメーカーは不明です)。人によってはUSBやSDカードが使えるやつだと嬉しいかもしれないですね。

⑧イヤホン(あると便利)

iPadにはイヤホンジャックが無いので、イヤホンジャック付きのハブを買うことによって有線のやつが使えるようになります。Bluetoothイヤホンは使えます。高いですが、ノイズキャンセリングにも優れているAirPodsがあれば、良い音質で音楽を聴きながらカフェなどでの作業が捗ると思いますし、オンラインで通話をする際にも便利です。

⑨その他(別に無くても良い)

Magic Keyboardを購入した方に、おまけでオススメなのはPITAKAのペン止めです。鞄に入れたときにApple Pencilが落ちないのと、見た目が手帳っぽくなってカッコよくなります。ですが、全然無くても良いと思います。


いかがだったでしょうか?少しでも参考になるものがあれば幸いです。今月(2021年3月)の下旬にAppleのイベントがあると噂されているので、また何か便利なものが出てくるかもしれないですね。

後編も後日あげようと思っています。よろしくお願いします。




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