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武甲山の歴史、民俗、郷土史

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武甲山の麓先祖代々古い家の生まれ。父から受け継いだ語りも交えて武甲山の歴史や横瀬の郷土史、伝説などを伝えていきます。(担当:なな)in東北
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2024年6月の記事一覧

滝の枕と人魚沼

「ここで人魚をみたんよ」 『よこぜ』という昭和45年頃の横瀬村教育委員会が作成した冊子を…

武甲山の犬神様

武甲山が「犬神様」とよばれていたことを思い出す。 小学生の頃、白いセメントの山肌がいろん…

武甲山の雨乞い岩

■武甲山の雨乞い岩の歌 ♪「武甲山の大前に 雨だんべえ龍王なあ 長の日照りにそのために 五…

太古の記憶 秩父・武甲山のむかし

秩父霊場の武甲山 秩父三山(三峰山、両神山、武甲山) 武甲山のことを「犬神さま」と呼んで…

オポプの生川に誕生した畠山重忠の伝説

子供の頃、武甲山の生川登山道を登りはじめたところに マス釣り場があり、父と兄とよく遊びに…

【歴史】横瀬七郷武甲の山が 俺が稲田を見てござる(古歌)

江戸からみて秩父は西北にあたる。 秩父の霊峰、武甲山、三峰山、両神山は西北にそびえ、 徳…

武甲山の宇宙(はじまりの夜)

子供の頃、よく見ていた夢がある。 実家の庭から見える幻想的な宇宙に満天の星空。 夜空に広がる星々をよく見ると、星がひとつひとつ動いている。 UFOのようにだんだん動きが大きくなり、 しだいに大きな宇宙船がびゅんびゅん飛んでくる。 それが怖くて目が覚める。 いつもそんな宇宙の夢をみていたが、決まって実家の庭からだった。 子供の頃は、宇宙と一体になっていたが、大人になると宇宙を忘れる。 その孤独をずっと持ったまま。 横瀬は星がよく見える。今も冬の夜空に見える星々が踊ってい