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転職することにしました③

(「転職することにしました②」からの続き)

葛藤と決め手

 ここまで書いてくると、すんなり転職したかのような印象を与えるかもしれませんが、実際にはかなり悩みに悩み心が揺れ動きました・・・。
 ・本当に今の環境を手放して良いのか、、、
 ・住商の中で頑張り続けることでも良いのではないか、、、
特に一緒に働いていたプロジェクトメンバーのことを思うと心が痛みました。。。
 そのたびにこれまで書いてきたような「そもそもなぜ転職を考え始めたのか」という原点に立ち返り、時には紙に書き出したりすると「やはり動くべきだ」という結論に毎回辿り着き、、、という感じでした。
 しかしこういう重い決断は考えれば考えるほど考えるのを辞めたくなりますね。難しく考え出すと結局全てが嫌になってそっと逃げ出したくなるって桜井さんも言ってたしな(出典:「終わりなき旅」)。

 住商にいれば経済的安定性は保障されます。大企業とてどうなるか分からないと言われる時代においてこんなこと言っちゃ何ですが、それでもきっと恐らく一生安泰でしょう。
 一方で、この組織の中で自分の立ち位置を確立していく人生もこれまたハードモードであることは既述の通りで、私にとっては「安住」と捉えられるものではありませんでした。よって、残る道も外に出る道も、同等にシビアな選択であることに変わりはなかったです。

 ここまではどちらかと言うと転職を決めた背景を一生懸命理屈っぽく書こうとした感じですが、最後の「一歩踏み出した決め手」は思いっきり感情的な話になります。

 私はよく「50歳になったらFIREして早期退職しよう」なんて考えてました。仕事って日々結構きついじゃないですか。早く楽になりたいなぁと、50歳になる頃には長女も長男も成人しており退職しても経済的には問題無かろうという安直な考えですが、いつしか「50歳まであと何年かな」と指折り数えるようになっていました。何てしょうもない、じじくさい考え方なんだろうと恥ずかしい思いに駆られることしばしば。まだ30代中盤にして、家族を養うという大義名分っぽく思えることを盾にして人生置きに行っているというか今を生きてないというか。子供たちもそんなこと1㎜も望んでないでしょうし「頼んでないわ!」と言われそうですね。

 あと、私は劣等感強めタイプなので普段全くそのようなことは思いませんが、一般論として見ると、あくまで一般論として見るとですが旧帝大から有名企業に入り順調に人生を送る“エリート”の部類だと不本意ながら自認しています。
 しかしいつか子供が社会に出るにあたり、いろんな道に進む可能性と選択肢がある中で「世の中は学歴や会社のネームバリューじゃないぞ」と、安全なところで悶々とし決断一つできずにいる“エリートくん”がどの口で言うんだろうなという思いがありました。
 子供に頑張れと言うならまず自分が頑張らないとなと。なんか良く分らんけど父ちゃん楽しそうやな、と思われる方が良いなと。ならば率先垂範で。

そんな妄想が最後の一押しになり、「よし動こう」という気になりました。
まだ次の仕事を始めてないのでどんな未来になるのかは全く分かりませんが、決断した以上は、これが正しかったと言えるように頑張らねばと今は思っております。

1年後、どんな思いでこれを読むのか楽しみですな。

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