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痛みを知り、弱さを知り、明日を生きる。

3月31日。

10年ぶりに、勝負の場に戻った。

フルコンタクト空手という真剣勝負の場所を復帰の場所に選んだ。

試合会場は熱気に包まれ、非常に春とは思えない夏の暑さを感じるような

そんな10年前に感じた、あの感覚が思い出された。

会場に入った時、緊張というより心の中で懐かしさと幸せな感覚に包まれていた。

この10年は、様々な悲喜こもごもな奇妙な人生を送ってきたと感じる。

またの機会にお話ししたいと思うが、試合から離れた自分からすると、

「闘うことを喜べる」自分がいたことが嬉しかった。

試合は結果、完敗だった。

強く、重く、冷静な選手だった。

まだ、高校生。

負けた悔しさはもちろん、ある。

悔しさはいつまでも、なれない。

同時に、自分の甘さと努力不足を感じた。

これから、勝つための努力を積み重ねていかなければと思う。

そして、30才になって、まだ

「悔しさ」と「敗北」

を感じられる幸せ。

自分の体で痛みをしり。

そして、自分の弱さをしり。

「勝利」に向かって、明日を生きる。

そんな、世界に戻れて、幸せに感じる。

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