言ったほうがいいことの判断って難しい…のハナシ
こんにちは。就労継続支援ビルドの秋田です。
先日なにげなくつぶやいたのですけれど…
フォロワーさんとお話しているうちに、自分ではそのつもりないのに、周囲から見たら壁を作ってるように思われてしまうことなんだな?と改めて気付いたのでnoteにも書いてみました。
一言でコミュニケーションの苦手と表される発達障害の特徴の一つですけれども、中身は多種多様です。
相手が言った通りに内容を把握することが難しい
自分が思っていることを適切な言葉で表現できない
書かれている言葉や、かけられた言葉に込められた意味がわからない
言われたことをそのまま受け取る
言葉の裏があるのでは?と探りすぎてわからなくなる
音だけで情報を受け取ることが苦手だし聞き返せないしメモ取るのはマルチタスクだから苦手
といったものだけではなくて
自分や相手に必要な情報がどれなのかわからない
という苦手もあります。
特に秘密にしているとか、言いたくないことだから言ってないわけではなくて
言わないと相手にはわからないということがわかってなくて言ってない、または、わざわざ話すほどのことでもないと思っていたから言ってなかっただけということがよく起こるのです。
これは、普段暮らしていたら普通にあることですよね。
相手も知っていることだと思って話していたら実は知らないことだったとか、新人指導のときに自分にとって当たり前すぎる前提を話すのを忘れていたとか…
実は定型/発達障害関係なく起こることではあるのですけれど、たぶん多くの人は、必要なことを言ってないことがわかったときに「あ、たしかにコレ言わないと困るやつだ」と気づくんですよね。そして、次のときからは前提となる部分やルーティンの手順も細かく説明するといった対処をすることができます。でも、一部の方は自分にとって普通すぎて、言わなきゃ伝わらないという発想自体が無いことがあります。また、今回起きたことについては以降気を付けるけれど、別の事象で繰り返すことも……。これは応用の苦手が影響しています。
こういったことを繰り返していると、自分では全くそんなつもりは無いのに、なぜか近寄りがたい人認定されてしまうことがあるのです。
なぜか
言いたくないことだから言わないのかな?と思われて
NG多いのかな?とか
なるべく内容に触れないよう気をつけようとか
気遣われて遠巻きにされるからです。
ついでに、自分から声をかけるのが苦手だったり、話しかけられてもどう答えていいかわからなくて一言返すのが精いっぱいだったりすると
更に、
周囲は、そっとしておこう…という妙な遠慮をしてしまって
結果、孤立……ということが起きかねません。
別に嫌われているわけでもないのに。ただただ、周囲が遠慮して気を使った結果、いつのまにか距離?壁?ができたように見えてしまうのです。
就労支援事業所では、定期の面談やスタッフとの普段の会話の中でこの罠に気付けることが多いです。
また、通常の職場でもコミュ力おばけがいれば、なんとかなることも多々あります。
絶対に世間話をしなければならない、という意味ではありませんが、
仕事を円滑にするためには世間話や雑談のなかで"自己開示"をすることで回避できる場合があります。
自己開示といっても、そんなに重大なことではなく、昨日食べたおいしいものの話など些細なことでもいいのです。仕事をする上で生じた些細な疑問や迷い、よかったことも伝えてみるといいでしょう。些細なことでも「自分に関すること」を他者に話せる人だというメッセージになります。
なぜ、このようなことをしなければならないのかというと、仕事をする上で最低限のコミュニケーションを取るために「近寄りがたい人だ」と思われると色々と不利になるからです。
周囲の人には、遠慮せず話しかけていいし、NGないのでなんでも聞いてくれたら答えます。自分では気づいていないことが多いだけなので助けてください。と言ってしまうのもいいですね。(これも自己開示です)
本当は仲良くしたいのに孤立してしまうのは悲しいですよね。
ちなみに「コミュ力おばけ」で検索すると、いろんなコツが出てくるので取り入れられそうなところは参考にしてみてください。
それでは。
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