momはmom
先週の日曜日、スペイン時代に知り合ったフィリピン友人が家族と共に日本旅行に来ました。
この時期の日本に来る!?いいの!?
とこちらの方が心配になるくらい念を押して確認しましたが、
「行く。できるだけ正しい情報を頂戴?」
と言われたので、その時知る限りの情報を送ってました。
で、いざ来日。
友人Nと弟、お母さんの3人できました(お父さんはほってきたらしい。笑)。3人とも日本語は全くなので、会話は英語です(注 私、英検2級)
で、この日実はですね、
私の友人Eちゃん主催の
日本酒ナイト
っちゅーイベント(パーティー?)にフィリピンズが来る前から下戸なのにわたし、お呼ばれしておりまして。呼ばれた理由は「飲まんでも楽しそうだから」。
どうしよかーフィリピンズ着いてすぐやなぁ。。キャンセルしよかー
と思ってたんですが、Eちゃん(アイルランドにワーホリ経験ありで英語OK)が
「おいでぇや。国際交流にもなるし(しかし開催地は奈良県)」
と言ってくれたので、
一応Nに確認したら
「行く。面白そう!」
おいみんな、陽気やな!濃厚接触大丈夫?っちゅーかNのファミリー、到着日にそのまま行けるんか?
と思いつつ、需要と供給が一致してるので決行。ホテルで合流後ハグなしキスなし日本式挨拶(つまりお辞儀)だけしてみんなマスクして即電車乗って奈良へ。
道中会ってなかった数年間の話や弟くんがその日誕生日(!)で、その弟くんが学校を卒業した記念にかつてから来たいと言ってた日本に来ることにしたなどを聞いておりました。Nも私も現在語学教師なので、先生あるあるにも花が咲きました。どの国でも先生の悩みは一緒だとわかって心強い。
で、大阪から電車に揺られること1時間半…奈良県突入!
元々静かな奈良。
Nママが「静かでいいわー!とても落ち着く」
と大絶賛。おお、よかった。大阪はうるさくてごめんやで。
私も初めて来た街だったので(奈良市ではありませんでした)、右も左も前も後ろも上も下もわからない場所。Eちゃんに駅まで向かいに来てもらい、移動。
もんのすごいええかんじの古民家バーでそれは開催されておりました。
ぱっと見バーなんだけど、奥のお座敷がたたみの大広間で、そこで2、30人がざっと集まって鴨鍋をつつく。日本酒もざっと20種類くらい置いてあってそれが飲み放題。私はその横でコーラ2リットルをNママと嗜む。
ザ・ジャパニーズな空間がそこにはありました。
畳に座って同じ鍋を突き合い、笑いあい、言葉は通じなくても何か楽しい。いろんな人がフィリピンズの周りに来て、アニメの話やフィリピン行ったことあるよー、ドゥテルテ政権どうだ?、何で日本に?、フィリピンも島国で地震多いから大変だよねー困ったときは助け合おうねー、などと話していました。(全員ルー大柴喋りなのが笑える。笑)
途中挟んだ自己紹介ではEちゃんが気を利かせて
「弟くん、今日誕生日です!」
と言ってからはみんなでhappy birthdayの大合唱。
みんな楽しい。
みんな幸せ。
「疲れてない?」と何度か聞きましたが、
その度にNママが
「疲れとか、そんなことはどうでもいい。本当にここに来てよかった。初めての日本で、初めての夜で、普通の旅行じゃ経験できない交流をさせてもらった。
それに見て?あの子たちがあんなに幸せそう(Nと弟くんは片っ端から日本酒を試してました。笑)。
あの顔を見られただけで私は胸がいっぱい、感謝の気持ちでいっぱい。夫が三菱モーターズに勤めているから普段から日本は身近に感じていたし、もう1人の息子(4姉弟です)が日本語を昔勉強していて去年旅行して、私もいつかはいきたいとおもっていたけど、素晴らしいところというのは本当だったわ」
と言ってもらいました。あぁ、長旅で疲れているはずなのにそんなこと言ってくれるなんて。
そして、お母さんって世界中どこでも同じなんだなぁ、と再確認。自分が疲れていても子供達が幸せそうならそれでいい。
「世界中のお母さんがそうだと思うけど、お母さんもやっぱりお母さんですね。子どもの幸せが一番だなんて。」
と拙すぎる英語でお伝えしたら、
「あなたのお母さんもそうでしょう?」
はい、そうです。常に私と妹の心配ばっかりしてます。生涯頭上がりません。喧嘩もよくするけどね。
この空間を見て、みんな
「ギスギスしたご時世になっちゃったけど、やっぱり人は暖かい。
お母さんの愛は世界共通で深い。
病は気から、笑っておいしもの食べてたら元気でいられるよね!ウイルスさよならしようね!」
と言ってこの日は更けていきました。
それから5日までNファミリーは日本を大満喫した模様で、仕事で私は最終日の夜に一緒にお好み焼きを食べただけですが、終始旅の感想を聞かされていました。(時々わかんないことも言ってた…英語勉強しよう)
あの夜から十日、未だ全員元気溌剌です。
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