カナダのカレッジ見学で学んだことをスーパーヒーロー仕立てで
最近MCUにハマっていまして、隙があればすぐにスパイダーマンとかアイアンマンとか言い出します。申し訳ございません。
これからのものづくり
以前、カナダのあるカレッジに見学に行きまして、エンジニアリングのプログラムの教授と話す機会がありました。
ラボに入ると、現役の2人の学生さんが施設を案内してくれ、おひとりは車いすの方でした。
ラボは完全バリアフリーで、車いすの学生さんはスイスイ移動しながら、知り尽くしたラボの設備を丁寧に教えてくれました。
そのカレッジのエンジニアリングラボは、他の学校と比べると格段に広く、高額な機械や珍しい設備を整えていて、様々な実験や研究ができるようになっていました。
コーヒーメーカーやオーブン、3Dプリンターやロボット、建物の耐震診断マシーンからレースゲームまで、私には使い道もよく分からない発明品のようなものがたくさんありました。
教授はとても気さくな方で、エンジニアリングの種類や、このカレッジで学べることについて教えてくれた後、これからのエンジニアリングについて話してくれました。
教授曰く、これからのエンジニアリングは、技術力だけではなく、セールスやマーケティング、デザイン、イノベーション、ユーザーエクスペリエンスなども理解した上で、市場に合ったものづくりができる人材になれるかが非常に大切とのこと。
一人ですべてをこなすのは限界があるし、実際に社会に出たら、他の部署や、それぞれの専門知識を持った人たちと協力しながら商品開発をしなくてはならないので、授業ではチーム力を磨くことに重点を置いている。
他のプログラムを履修している学生とチームをつくり、お互いの観点からどのようなものをつくるのがベストかを話し合って進めることで、よりよいものができるし、チーム力も磨ける、ということでした。
そこで教授がコーヒーメーカーを持ってきて、「このコーヒーメーカーは、中身をつくったチームと、外身をつくったチームが違うんだよ。意見がぶつかることもあるけど、お互いよい物をつくりたいというゴールは変わらない」と。
これからのヒーロー像
そんなお話を聞いて、最近観たスパイダーマン ノー・ウェイ・ホームと、ひとりマラソンをしているMCUを思い出しました。
ひと昔前のスパイダーマンは、映画の作りが少し暗めで、ひとりで悪に立ち向かう孤独なヒーローというイメージ。
今のスパイダーマンは、ハイスクールあるあるやジョークもたくさん盛り込まれていて明るく、時に思春期の不安定な部分や、自信のなさも垣間見れる、若者の気持ちに寄り添った映画に思えます。
主人公のピーター・パーカーは、ちょっと抜けていたり、心が折れてしまう弱いところもあって、見ていて心配なところもあるけれど、デジタルに強く、アイアンマンが開発したマシーンも、少しいじればすぐに使いこなせてしまう。
アベンジャーズにも入っていて、ひとりでもそこそこ強い上に、チーム力を発揮して他のスーパーヒーローをアシストしながら戦うこともできる。
私が勝手にニヤリとしたのは、その辺MARVELも分かっていて新しいスパイダーマンをつくったんじゃないかな、と思ったからです。
昔のスーパーヒーローはとにかく強い、どんな敵が現れても、気合と根性で乗り切る。弱音など吐かず、孤独に耐え、人知れず地球を守っている。
今の時代、これは現実的でない、ってことなのだと思いました。
スーパーヒーローだって、愚痴りたい時もあるし、助けがほしい時もあるし、全部ひとりではこなせないから、自分の代わりに適材適所で用途に合ったスーパーヒーローに敵を退治してもらいたい。
今は多様化とニーズの幅広さ、ニッチなリクエストに応えるきめ細やかなサービスが必要だからこそ、Z世代の気持ちとニーズに合った、現代のヒーローがスパイダーマンやアベンジャーズなのでは、と思いました。
今の世代が立ち向かっているもの
誰しも、ひとりでできることには限界がありますし、アイディアも独りよがりになりがちですよね。時にはアドバイスを受けたり、できないところは助けてもらったりすると、視野が広がったり、新しい可能性が見えたりします。
日本の中高生も、近い将来社会に出て、海外で仕事をしたり、外国の方たちと一緒に仕事をするようになるかもしれません。その際に、お互いを理解し、協力してプロジェクトを進める力がないと、これからの社会で生き抜くのはとても大変だと思います。
若い世代のうちから、文化や慣習が異なる海外の中高生とやり取りをすることで、違いを受け入れ、お互いのよさを学ぶよい機会になります。
国際交流の経験が、少しずつ知識や自信に繋がり、将来の夢を叶えるひとつの要素になってもらえればと思っています。
続きは次回。ちょっとアピール。こんなことやっています。👆
みんなのギャラリーから、れおぽん🍰さん、素敵なイラストありがとうございます💛
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